日野コンテッサ1300クーペ(昭和40/1965年4月発売・PD300型)【昭和の名車・完全版ダイジェスト029】
HISTORY&IMPRESSION
■HISTORY <コンテッサ900> 日本最古の自動車メーカー日野自動車(当時日野ヂーゼル工業)は昭和28年にルノー公団と技術提携に調印、ルノー4CVを国産化。その技術を生かしコンテッサ 900を36年に発売、そして39年にコンテッサ1300が誕生する。日野自工は41年、乗用車部門から撤退を決定したため3年余しか生産されなかった。 ■IMPRESSION オリジナルの4ドアセダンはコラム式MTが標準だったが、クーペはフロア4速でグッとスポーティ度を上げたモデル。コーナリングでテールヘビーを感じさせるのは、設計上フロントが軽すぎたためだろう。それでもOHVエンジンはトルク特性に優れ、とても使いやすかった。最高速度は145km/h程度だったが、運動性能は個性的で楽しいものだ。 ■日野コンテッサ1300クーペ(PD300型)諸元 ●全長×全幅×全高:4150×1530×1340mm ●ホイールベース:2280mm ●車両重量:945kg ●エンジン型式・種類:GR100型・直4OHV ●排気量:1251cc ●最高出力:65ps/5500rpm ●最大トルク:10.0kgm/3800rpm ●トランスミッション:4速MT ●タイヤサイズ:5.60-13 4PR ●新車価格:85万8000円
Webモーターマガジン