興奮が甦る!! 加速はまさにV8・5L超級だ! 歴史的瞬間……!! ついについに、NSXプロトタイプが疾った!【10年前の再録記事プレイバック】
■NSXの生産工場予定地に出かけてみた(ケニー中嶋)
今回の初走行の舞台として世界のどこでもなくミッドオハイオが選ばれたのには大きな意味がある。 新型NSXの開発はホンダR&Dアメリカ、生産が行なわれるPMC(パフォーマンス・マニュファクチャリング・センター)ともに北米ホンダの拠点だからだ。 オハイオ州内3番目で現在新設中のNSX専用工場となるPMCでは既存のホンダ工場から特に優れたアソシエート(北米ホンダではすべての社員をそう呼ぶ)を約100名選抜してハンドメイドに近いNSX専用の製造ラインに採用するとのことだ。 V6エンジンではホンダ最大の生産台数を誇る工場であるAEP(アンナ・エンジン工場)にNSX用のV6エンジンラインを新設。旧NSXと同じく「一人1台」の組立が行なわれ、DCTや日本から輸入されたモーターと組み合わされた後にPMCへ搬入されるという。 脳裏をよぎる『オール北米ホンダで生産される新型NSXってどうなんだろう?』という疑問は現場にいた北米ホンダ関係者のコメントで払拭された。 「日本で作られた初代NSXが生まれたのはホンダが4輪を作り始めて27年目、オハイオでアコードの生産開始から30年以上経っており、ホンダイズムのなかで育ったアソシエートが作るのだから新型NSXはまったく問題ない」。なるほど合点がいった。 (写真、内容はすべてベストカー本誌掲載時のものです)