50代、子どもの独立で生まれた「自分時間」。家事も趣味感覚で楽しめるように
子どもが独立して自由に時間が使えるようになっても「なにをしていいかわからない…」という方もいらっしゃるのでは? 子育てから離れ、自分時間を充実させた暮らしを過ごしている小林さん(55歳)に、毎日を楽しみながら過ごすコツを教えてもらいました。 【写真】子離れで「自分をいたわる時間」もできた
「私もできるかも!」を大切にしています
小林さんの自分時間を楽しむきっかけは、娘さん2人の独立だったそう。 「料理も裁縫もずっと続けてきたことだったけれど、子どもたちが家を出た途端、すべての時間が暮らしを豊かにする“楽しいこと”に変わったんです」 旬の食材で保存食をつくったり、お気に入りの生地を見つけて服を縫ったり。昔と同じことをしていても、子育てを終えた今は、すべてが自分のための心地よい時間に。 さらに、友人たちの影響も大きいそう。「友人たちがハンドメイド好きなんです。すてきなものを見つけると、『一緒につくってみない?』なんて声をかけ合うことも多くて。自分のために時間を使うことで、次々と好奇心も広がって、新たなことに出合うたび、『私もできるかも!』とポジティブな毎日です」
家事を楽しいと思えるように
義務感から解放されたら、家事を趣味感覚で楽しめるようになったそう。 「子どもが帰ってくるまでに…などの制約がないから、すべては自分のための作業。私自身が心地よく過ごすための大切な時間に変わりました」 整理のルールは「自分が使いやすいか」だけ。ときどき見直す。そんな時間も楽しいです。 シソジュースに使った赤シソはふりかけに、ジンジャーシロップのショウガはつくだ煮に。
集中して頭の切り替えを
食事すらも忘れ、ひとつのことに集中。それもまた、子育て中には考えられなかった“ぜいたくなこと”。「じっくりひとつに向き合うと、ちょっとした心配事は忘れてしまいます。5年ほど前から始めたウクレレも、最高のリフレッシュですね」 洋服づくりはもっぱら子ども服だったけれど、ようやく自分のものをつくれるように。 イスの座面を自分好みにはり替え。柄が気に入って買っておいたキッチンクロスを活用。