11月29日午前9時半ごろ、九州道上りで撮影された映像です。前方の赤い軽乗用車が大きく左右に揺れながら走行しているのが分かります。 その後も、蛇行運転を繰り返します。さらに、追い越し車線から大型トラックが迫ってきた際には、急に中央に寄り、トラックが急ブレーキを踏んでいる様子も捉えられていました。

左右に揺れながら走行

この映像は、FBSのカメラマンの車に設置されたドライブレコーダーのもので、不審に思ったカメラマンは「鹿児島ナンバーの赤い車がふらつきながら走行している」と110番通報しました。 駆けつけたパトカーは、九州道上りの宮の陣バス停付近で不審な赤い車を確認しました。停止を求めましたが応じず、時速100キロ近いスピードで10分ほど逃走しました。 車が止まったのは、およそ15キロ先の基山パーキング付近でした。

基山PA付近で止まる

運転していた男の呼気からは、基準値の5倍近いアルコールが検出され、男は酒気帯び運転の疑いで現行犯逮捕されました。 逮捕されたのは、鹿児島県出水市の無職、肱元雅毅容疑者（43）で、容疑を認めています。

運転していた車

逮捕直後の調べに対して「自宅で缶ビールを飲んだ」などと話した一方で、車内からは350ミリと500ミリの缶ビールが空（から）の状態で見つかっています。 警察は、肱元容疑者がどこから高速道路に乗り、飲酒運転でどのくらいの距離を走ったのかなどを調べています。