コクピットや前脚など機首まわりを製作。パーツは驚きの高精度!【達人のプラモ術<F-35B ライトニングII>】
■コクピットの製作
インストに沿って機体の上面を切り出し、リフトファンやコクピット内側などの塗装を済ませておきます。機体後部に装備されている“RCSエンハンサー”というパーツはステルス機ならではの装備で、訓練時はレーダーに機体が映るようにするためのものなので、実戦仕様で製作する場合は取り付けません。 ちなみにF-35のレーダー断面積は昆虫並みだそうです。昆虫がレーダーに映るのか?という疑問はさておき、F-35Bは最新鋭機だけにトップクラスのステルス性能を持っているってことです。 コクピットは9パーツで構成されています(計器盤や座席とパイロットフィギュアは後から製作)。サイドステックの操縦桿やスロットルレバーなど極小パーツが多いので、パーツを紛失しないように気を付けたいところです。 コクピットフロア後部には、STOVL(短距離離陸・垂直着陸)たるF-35Bの特徴でもある垂直着陸のための大型リフトファンを塗装して取り付けます。
■前脚収納庫と前脚の製作
コクピットに続いて前脚収納庫を製作します。完成後はほとんど見えなくなる部分ですが、細部までディテールが再現されているので、塗装、指定のデカールを貼り込んで仕上げます。 今回は垂直着陸時状態を選んだので、前脚柱は緩衝装置のオレオが伸びた状態のパーツ(W3)を使用します。スタンドモデルとした場合、目立つ部分でもあるので、オレオ部分はミラーフィニッシュシートを巻きつけています。 前脚収納庫後部のリフトファン下部も同時に組んでいくのですが、通常の飛行機とは違う機体内部の構造が興味深いですね。 各パーツも本当に怖いくらいパチパチ組めてしまうのですが、塗料の厚みでパーツが差し込みづらくなるので、接着面の塗膜を削るなどの配慮も必要です。また機体内側に取り付けるパーツA26は、接着位置が僅かでもずれると機首パーツの上下接着の際に隙間が生じてしまうので、仮組みで確認しつつ正しい位置に接着する必要があります。