俳優・香取慎吾、「言葉の錬金術師」寺山修司を演じる!舞台『テラヤマキャバレー』が開幕
「どんな鳥だって 想像力より高く飛ぶことは できないだろう」
稽古中、寺山修司が亡くなった47歳になった香取慎吾。寺山修司を演じて見えてきたのは、「生きることへの共感」だという。 「自分の中で役が育っていく中で、複雑な部分や難しさを最初は感じていました。その先にあるのは、僕も感じたことのある生きている中での難しさや苦しさ。生きるということが寺山修司なのでは、というところにいまは来ています」 劇中、寺山は2024年の新宿へ迷い込み、スマートフォンにしか向き合わず、言葉を失ってしまったかのような家出少女たちやホストたちに遭遇する。現代、寺山が愛した言葉のもつ可能性が失われている現実を、舞台を通じて向き合わざるを得なくされる。しかし、香取はこう語った。 「日常生活の中で、上を向いている時ばかりではないと思います。それでも、劇場に来てこの舞台を観たら、上を向いて、ちょっと未来のことを考えられると思う。そんな舞台を楽しんでいただけたらと思います」 『テラヤマキャバレー』 ●日程/2024年2月9日(金)~29日(木)(東京会場:日生劇場) 2024年3月5日(火)~10日(日)(大阪会場:梅田芸術メインホール) ●脚本/池田亮 ●演出/デヴィッド・ルヴォー ●出演/香取慎吾、成河、伊礼彼方、村川絵梨、平間壮一、凪七瑠海(宝塚歌劇団)ほか ●会場/日生劇場(東京)、梅田芸術メインホール(大阪)
text & photography: madame FIGARO japon