3試合連続未勝利のマインツ 現地紙は佐野海舟ら新戦力が不振の一因と指摘「ブンデスリーガではまだ手探りの状態」
前節は悔しい敗戦
8月16日(現地時間)に行われたDFBポカール1回戦のヴィースバーデン戦に3-1で勝利し、新シーズン最初の公式戦で幸先の良いスタートを切ったマインツだったが、その後ブンデスリーガでは開幕から3試合連続未勝利となっている。 [映像]ブンデスリーガ第3節 マインツ対ブレーメン ハイライト 特に第3節ブレーメン戦は、マインツにとって非常に悔しい試合となった。序盤の8分にペナルティキックで先制されるも27分にイ・ジェソンのゴールで同点に追いつき1-1で前半を折り返すと、60分にはブレーメンのマルコ・フリードルが退場処分となってマインツは残り約30分間を一人多い状態で戦えることになった。しかし、守りを固めたブレーメンに対して有効な攻め手を見つけられず、逆に69分に勝ち越し点を奪われて1-2で敗れ、今季リーグ戦初勝利を逃していた。 こうした中、ドイツ紙『Bild』は「マインツの不安定なスタートの理由」と題した分析記事を掲載。守備面での連携不足の他に、今夏マインツに加入した佐野海舟ら新加入の選手を不振の要因として挙げている。 「中盤の掃除役であるカイシュウ・サノは3部リーグ所属のヴィースバーデンとの試合では将来性のあるプレイをしていたが、ブンデスリーガではまだ手探りの状態だ。守備のリーダーであるモリッツ・イェンツはブレーメン戦が彼にとってマインツとのデビュー戦となり、味方との連携にまだ時間が必要だ。攻撃ではホン・ヒョンソクがブレーメン戦で何度かチャンスの芽を作り出していたが、効果的な存在ではなかった」 今夏の移籍市場でブラヤン・グルダ(現ブライトン)、レアンドロ・バレイロ(現ベンフィカ)ら主力が相次いで移籍し、彼らの後継者として獲得した佐野ら新加入の選手が期待通りのパフォーマンスを発揮していないというのが『Bild』の主張のようだ。また、同紙は佐野が担っているボランチのポジションが特に人材不足であるとも指摘している。 日本時間の明日未明に行われるブンデスリーガ第4節アウクスブルク戦は、マインツにとっては今季初勝利がかかる試合であり、さらにブンデスリーガの公式サイトで先発が予想されている佐野個人にとっても現地メディアからの評価を覆すために重要な一戦となりそうだ。
構成/ザ・ワールド編集部