夫の扶養内で「時給1000円・週20時間」で働いています。最近制度が変わったと聞きましたが、「保険料」にはどんな影響があるでしょうか?
配偶者の扶養内でパートとして働いている人は多くいますが、扶養内で働くのには条件があります。そして、2024年10月から社会保険の加入対象が拡大されました。そのため、配偶者の扶養内で働いている人の中には、健康保険料や年金保険料といった社会保険料への影響が気になる人もいるでしょう。 本記事では夫の扶養に入り、時給1000円で週20時間働いている人にとって、今回の制度変更が社会保険料の負担にどのような影響を及ぼすのか解説します。 ▼扶養内で働いてるけど、労働時間が「週20時間」を越えてしまった!「社会保険」に加入する必要はある?
10月から社会保険料の加入対象者が拡大された
2024年9月までは、パートで働く際に自分で社会保険料を負担する条件は、以下の(1)から(5)の全てに該当する場合でした。 (1)1週間の労働時間が週20時間以上 (2)賃金が月8万8000円以上 (3)雇用期間が2ヶ月を超えて見込まれる (4)学生ではない (5)勤務する企業の従業員数が101人以上 そして、2024年10月以降、(5)の条件が従業員数51人以上に対象が拡大されています。
時給1000円・週20時間勤務で社会保険料は発生するの?
パートとして時給1000円・週20時間働いている場合、制度変更によって社会保険料の負担は発生するのでしょうか? 条件(1)~(5)を1つずつ見ていきましょう。 条件(1)については、週の労働時間が20時間の場合は加入条件に該当します。また、(3)と(4)についても基本的には当てはまることが多いでしょう。 (2)については、月収が1000円×20時間×4週と考えると8万円ですので、条件を満たしません。そのため、毎月の収入が8万円の場合には、今回の制度変更後も社会保険料の負担はないといえます。 (5)については勤務する企業次第ですが、今回のケースの様に(2)で条件を満たさない場合、企業規模は関係ありません。 今回は(5)に関しての制度変更ですので、例えば、従業員数が70人の企業で(1)~(5)の条件を満たしている場合に、制度変更によって新たに社会保険の加入対象となります。