再生エネで工場運営 英でパナ実証、日欧展開へ
【カーディフ共同】パナソニックは3日、水素と酸素の化学反応で発電する燃料電池や太陽電池を組み合わせ、工場の運営を全て再生可能エネルギーで賄えるシステムを、英南西部カーディフの自社工場に導入したと発表した。2024年度中に始める実証を通じて課題を検証。日欧で展開し、他社工場や商業施設への導入を目指す。 「パナソニックHX」の名称で提案する。30年代に水素関連の事業の売り上げを年間1千億円規模にする目標を掲げた。 実証を始めるカーディフの電子レンジ工場で3日に記念式典を開いた。晴天時は太陽光で発電し、夜間などは燃料電池や蓄電池を活用する。風力など再エネで水を電気分解してつくる「グリーン水素」を使うのが特徴で、高効率な発電が可能な純水素型燃料電池に供給して発電する。他の電池と組み合わせて全て再エネで工場を稼働させる取り組みは欧州初という。