秋元康が手掛ける新アイドル・Rain Tree誕生「国民的なアイドルグループに」 デビュー発表直後インタビューも
10月8日に東京・恵比寿ガーデンルームにて、秋元康総合プロデュースによる新アイドルグループの発表記者会見が行われ、2025年1月に「Rain Tree」(レインツリー)としてデビューすることが発表された。 【写真あり】秋元康の止まらぬプロデュース! 新たなアイドルグループ・Rain Tree誕生 昨年行われた秋元康総合プロデュースの『IDOL3.0 PROJECT オーディション』にて、約1万人の応募者のなかから最終審査に残った候補者より、11人が昨年12月に「WHITE SCORPION」としてデビュー。その最終審査で惜しくも選ばれなかった17人が1年間「FINALIST」という名の下でデビューすることを目標に活動してきた。
約250名のメディア関係者が出席した今回の会見。FINALISTのメンバー17名が登壇し、冒頭でグループの紹介がなされると、早速映像がモニターに映し出された。のちにメンバーも語っていたが、あらかじめ予定されていた台本にはなかった流れにメンバーたちは動揺を隠せない。 映されたのは、約1年前の悔しい思いをした『IDOL3.0 PROJECT オーディション』最終審査の日から諦めることなく、時には涙を流しながら、デビューへ向けてひたむきに練習に励む姿をとらえたドキュメンタリー風の映像。そして画面に、2025年1月にキングレコードよりメジャーデビューすることが発表されると、メンバーは声を上げた。この日の発表は、メンバーたちには完全サプライズ。壇上には泣き出すメンバーや天を仰ぐメンバーもいた。 デビューが決まったこと、グループ名が“Rain Tree”に決定したことを受けて、コトリは「まさか、こんなサプライズをしていただけるとは思っていなかったので……いや、正直期待していたんですけど、素直に嬉しいです」、タマは「何かあるのかなと思っていたら何も起こらない、ということが何度もありました。今日も期待しないでおこうと思っていたんですけど、来年1月にデビューさせていただくことが決まり、この1年間で誰ひとり欠けずに、みんなで頑張ってこれてよかったなってすごく思います」と涙ながらにコメントした。 雨になると葉を閉じ、雨のなかでじっと耐え、日が出ると葉を再び開く木=Rain Tree。その名を冠されたグループ名について、マキは「私たちのことを見てくださっているスタッフさんが、私たちのことを考えてつけてくださった名前だと思います」「(グループ名と由来には)すごく素敵な意味がたくさん込められているので、この名前に恥じないような素敵なグループを作っていけたらいいなと思いました」と笑顔を見せた。 またあわせて、Rain Treeはシングルごとにメインメンバーを選考のうえで決定する“セレクション”を実施することを発表した。それについて、マリオは「セレクションということを聞いて、デビュー曲は全員で歌えると信じていたので少し悲しい部分もあるんですけど、“Rain Tree”ということで、涙の数だけ一層強くなるグループだと思います。みんなでたくさん流した涙のぶん強くなって、大きくなって、この世のなかに元気や勇気を与えたり、みんなに応援してもらえるようなグループを目指していけたらいいなと思います」と決意を口にし、リンリンは「17人で歌えないということで少し悲しい気持ちもありますが、17人みんなが仲間で、ここまで1年間一緒にやってきた絆があるので、高め合って、尊敬し合って、いいグループRain Treeになれればいいなと思います」と意気込みを語った。 デビューが決まったこの日に24歳の誕生日を迎えたニイは、「去年の10月7日は最終オーディションの日で、悲しい気持ちのまま誕生日を迎えました。1年前の今日は本当にツラくて、今年の誕生日は絶対デビューして、ファンの皆さんとメンバーと一緒に過ごしたいということをずっと言い続けて1年間頑張ってきました。まさか“デビュー決定”という本当に最高の誕生日プレゼントをいただけたことが嬉しいです」とあらためて喜びを語り、「ファンの方には、オーディションに落ちた日からここまでずっと応援していただいて、みなさんがいなかったらここに残っていなかったし、ファンのみなさんや家族が応援してくれたからまた頑張ろうと思えたので、早く(デビューが決まったことを)伝えたいです。デビューしてからもずっと応援してもらえるように、みんなで頑張っていきたいです」と涙ながらに感謝を伝えた。 「グループをどう引っ張っていきたいか」という質問に、最年長メンバーで26歳のマキが「みんなでデビューを目指して頑張るというひとつの目標に向かって頑張ってきた経験がありますし、一度落ちた経験があるからこその強みであったり、悔しい思いをしたからこそ、それをバネにして頑張っていけるのかなと思います」「セレクション制度もあって平和にやっていけるかどうかちょっと不安な部分もあるんですけど、メンバー同士の仲のよさを大切にしながら、みんなで大きいグループにしていけるように、団結力を持って、ひとつのグループとして頑張っていきたい」とコメントした。 映像が流れ出した時からずっと泣いていたタマは、「『映像を観てください』と言われた瞬間に頭に浮かんだのはデビューかなって。日にちが出てきて、ドキュメンタリー動画が出てきて、私は『デビューなんだろうな』と思いながら、この1年間がよみがえってきて」「甘い考えだったんですけど、もう少しいろいろと順調に進んでいくのかなと思ってたんですけど、なかなか思うように進まず。ずっとWHITE SCORPIONの背中を見て、『私たちは何なんだろう?』と悔しい思いをずっとしてきて、その過程が(映像で)流れてきた」と涙の理由を語る。「誰も欠けることなくこの1年みんなで頑張ってきて、セレクションもあるけど、17人でRain Treeとしてデビューできることがすごく嬉しくて。私はいつもよく泣くんですけど、こんなに“嬉しい”という気持ちで涙がいっぱい出たのは初めて」と今度はにこやかに話していた。 WHITE SCORPIONの活躍を横目に、1年間悔し涙を流すことしかできなかった日々に終わりを告げ、新たなガールズグループとして未来への道を歩み始めたRain Treeの17人。これからの活躍に期待したい。