大晦日に脱線した熊本市電の復旧工事続く レール幅が基準値より数センチ広がっていた 大晦日に2024年で16件目の運行トラブル 1月2日も一部区間で運休
熊本市電は大晦日に起きた脱線事故の影響で、1月2日も一部の区間で運休し、復旧工事が行われている。 【画像】脱線が起きた現場
レール幅が基準値より数センチ広く原因か
12月31日午後3時20分ごろ、熊本市電の2両編成の車両が熊本城・市役所前電停と花畑町電停の間で脱線した。この事故によるけが人はいなかった。 脱線が起きたのは、熊本城・市役所前電停から約100メートルの花畑町電停方面へ進んだ地点で、線路わきのアスファルトは割れ、土も数メートル、えぐり取られているのが確認できる。 40代の男性運転士は「運転中に異音が発生し、ブレーキをかけたあと、動かなくなった」と話していて、調査の結果、脱線した場所のレールの幅が基準値よりも数センチ、広がっていたという。 熊本市電は2024年に運行トラブルが相次いでいて、この脱線で16件目。熊本市民は「事故、多いですよね、熊本市民にとっては欠かせない交通手段だから、正常に動いてほしい」と話した。 熊本市交通局は1月2日には、レールの幅を保つ工事を行っていた。熊本市電は事故発生から水道町電停から辛島町電停の間で運休し、その他の区間で折り返し運転をしている。 (テレビ熊本)
テレビ熊本
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