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ロケット弾攻撃を受けたイスラエルの占領地ゴラン高原のマジダルシャムス村を訪問するネタニヤフ首相＝7月29日（Koby　Gideon（GPO）提供、ゲッティ＝共同）

7月31日、イランの首都テヘランのパレスチナ広場で開かれた集会でイスラエルに対し抗議する女性たち（共同）

　【エルサレム、テヘラン共同】イスラエルのネタニヤフ首相は7月31日、テレビ演説し、パレスチナのイスラム組織ハマスやレバノンの民兵組織ヒズボラなどの親イラン勢力に「壊滅的な打撃を与えた」と強調した。ハマスのハニヤ最高指導者の暗殺を念頭に、直接の言及を避けながら「われわれへの攻撃は重い代償を支払うことになる」と述べ、成果を誇示した。 　ハニヤ氏の暗殺後、ネタニヤフ氏が公に発言するのは初めて。イスラエルは暗殺を認めていないが、イランやハマスはイスラエルの仕業と断定し報復を宣言。中東情勢は緊迫の度を増している。 　ネタニヤフ氏は国民に対し「困難な日々が待ち受けているが、あらゆるシナリオに備えている」と主張。いかなる脅威にも断固として対応すると呼びかけた。 　ハマス政治部門幹部のハイヤ氏は31日、イランの首都テヘランで記者会見し、ハニヤ氏の暗殺を受け、パレスチナ自治区ガザでの戦闘を巡るイスラエルとの停戦交渉に意味がなくなったと訴えた。ハニヤ氏がテヘランで滞在していた「部屋にミサイルが直撃した」と表明。窓やドア、壁が損傷したとも説明した。