ローソン、デリバリーサービスの更なる強化 強みは店舗では買えない専用商品 「からあげクン レッド3倍味」は大好評
ローソンでは、2019年8月に国内コンビニ初となる「Uber Eats」による商品デリバリーを開始した。 今年、「Uber Eats」アプリと店頭在庫有無の自動連携機能をスタートし、商品お届けの精度向上と店舗での在庫確認作業が削減されたことで、対象商品も700品から3000品目へと拡大。 品揃えではファストフードなどを強みとし、デリバリー専用商品として「からあげクン レッド3倍味BOX」なども展開している。 インキュベーションカンパニー クイックコマース部の山口達也マネジャーに今後の課題について聞いた。
――デリバリー事業の進捗について教えてください。 山口 導入店舗数は8月末時点で約7000店舗に拡大した。今年からアプリと店頭在庫有無の自動連携機能をスタートし、Uber Eats、Wolt、menuのプラットフォームに対応している。 ――店頭在庫有無の自動連携機能導入後の変化は。 山口 店頭の在庫チェックが不要になった。例えばおにぎりの「シーチキン マヨネーズ」の注文が入ると、以前は従業員が手作業で在庫確認し、アプリに反映していた。在庫連携機能の導入後はこうした在庫確認作業や、「注文したが店頭在庫がなく欠品だった」というケースが大幅に減った。フライドフーズ(FF)や店内調理商品は、従来通り手作業の在庫チェックが必要になる。 ――売上状況はいかがでしょうか。 山口 Uber Eatsでは品揃えを約3000品に拡大した分、よりお客様のニーズに応えることができるようになった。利用者当たりの単価が上がったイメージで、5~6品の複数購入が多い。 パリオリンピックと重なった7月25日から28日の4日間の全体の売上高は7月18日から21日の4日間に比べ3割ほど伸長した。カテゴリ別では冷食、酒類、FF、珍味の順に伸ばした。 一方、通常時に最も売れているカテゴリは「からあげクン」をはじめとするFFとなる。 ――ピークタイムは。 山口 コンビニの店頭販売は一般的に昼と夕方がピークタイムになるが、デリバリーは夜がピーク。夕方くらいから徐々に盛り上がっていく。外食店が午後10時くらいに営業終了し夜遅い時間に競合が少ないことも要因に挙げられる。