栗東の新規調教師4人が抱負 父子3代で調教師の橋田宜長助手「感謝の気持ちでいっぱいです」
2025年度の新規調教師免許試験の合格者が5日、JRAから発表された。栗東からは4人が合格し、それぞれが意気込みを語った。 36歳の若さで難関をパスした橋田宜長助手(栗東・中竹和也厩舎所属)は、「支えていただいた方々の支えなしにはここにはいません。そういう人たちへの感謝の気持ちでいっぱいです」と喜びを語った。祖父の橋田俊三元調教師、父の橋田満調教師もGⅠトレーナーという競馬一家の出。幼稚園からの同級生は今年、天国に旅立った藤岡康太さん。唯一、一緒に勝利したスズカロングを思い出の馬に挙げた。目標のレースは天皇賞・秋。「父、祖父とも天皇賞を勝っているので父子3代での勝利を目指したいです。サイレンススズカの永井(啓弍)オーナーが父に〝またこういう馬をつくりましょう〟と言ってくださっていたこともありますね」と抱負を語った。 13回目の挑戦で見事に合格をつかんだ柴田卓助手(44=栗東・小栗実厩舎所属)は「チームで喜びを分かち合える厩舎をつくりたいです。祖父(和田共弘氏)が初めて凱旋門賞(1969年スピードシンボリ)に挑戦したということで、いずれ挑戦できる馬をつくっていけたら」と前を向いた。 大学に入ってから競馬の道を志したという加藤公太助手(51=栗東・大久保龍志厩舎所属)は「まずは地に足をつけて、一つひとつ目の前の競走を勝てるように頑張っていきたいです。(師事する)大久保先生のように働きやすい厩舎をつくっていけたら」。 松永幹夫厩舎ひと筋で研さんを積んできた井上智史助手(43)は「長い時間がかかりましたが、受け続けて良かったです。人柄も素晴らしい幹夫先生を目指して頑張っていきたいです」と決意を新たにしていた。
東スポ競馬編集部