「ポトッ…と黒い水が」男子バレー山内晶大(30歳)“代表引退”発言の真意を語る「まずは絶対優勝」204cm長身ブロッカーが探す違和感の正体
「じゃあ、もう少し頑張ろうかな」
五輪までの日々はあれほど長かったのに、終えればもうあっという間に2カ月が過ぎた。例年よりは長いと思っていたはずの休みも瞬く間に終えたが、全国各地、会いたい人に会いに行くたび「まだ(日本代表で)やれるだろ」と言葉をかけられた。 「『感動した』とか『また頑張ってよ』と言われると、じゃあもう少し頑張ろうかな、と思ったりしますけど(笑)、また同じ熱量でやり続けることを今は考えられない。もしかしたら2年、3年後に、もう一回代表でやりたい、と思うかもしれないですけど、選ばれないとあの場には立てない。どうするんですかね。またやりたいな、と思ったら、その時考えます」 先のことはわからない。だが、今何をすべきか。それだけは明確だ。 「身体にガタが来るか、チームからいらないと言われるまで、やれるところまでやり尽くします。でもまずは、ブルテオンで優勝すること。これは絶対叶えたいから、今シーズンも気合入れて頑張りますよ」 まずはSVリーグ元年を制し、初年度の王者としてトロフィーを高く掲げること。 夏のパリでこぼれ落ちた、あの黒い滴の正体をつかむまで、山内は歩みを止めない。いつか、心からの笑顔と嬉し涙でスタンドを見上げる、その日まで。 〈つづく→小野寺太志編〉
(「バレーボールPRESS」田中夕子 = 文)
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