筒江海斗が男子400メートル障害で決勝進出 優勝で五輪内定「必死こいてやりたい」 日本選手権/陸上
陸上・日本選手権第1日(27日、新潟・デンカビッグスワンスタジアム)今夏のパリ五輪代表選考会を兼ねた大会が開幕。男子400メートル障害で、初代表を狙う筒江海斗(25)=スポーツテクノ和広=が49秒40の2組2着、豊田兼(21)=慶大4年=が48秒62の全体トップでともに28日の決勝に進出した。女子1500メートル予選では田中希実(24)=ニューバランス=が2組1着。内定済みの5000メートルに続く2種目での五輪代表入りに向け、28日の決勝に挑む。 初の夢舞台に向け、順調にスタートを切った。男子400メートル障害で、筒江は全体6番手で決勝進出。「緊張してしまって、思うように体が動かなかった。でも、1本走って感覚を取り戻したかな」と息を吐いた。 張り詰めた雰囲気の中、前半は抑えた展開で徐々に外側のレーンの選手を交わした。後半も落とすことなくゴールした。 熊本県出身の25歳。昨夏の世界選手権代表選考会だった日本選手権では、世界ランクでの代表が見えながら、5位で出場を逃した。「考えが甘かった」と、痛感した。 リベンジに向け、今季はスピード練習を早くから取り入れた。5月の木南記念で48秒58をマーク。パリ五輪の参加標準記録(48秒70)を突破した。「今年は特別な思いがある。パリオリンピックに出たい気持ちが強い」と言い切る。 28日の決勝は、自身と同じく優勝で即内定の豊田と激突する。「自分の走りを徹底できるように必死こいてやりたい」。自力で代表をつかみに行く。(高橋朝香)