松本人志氏の「訴え取り下げ」に絡んで大炎上。元アイドルの投稿で見える名誉棄損のリスクとは?
ホントのことを書いても名誉棄損
もしボイトレ女史の投稿内容が、すべてまるっと事実だったとしても、あの投稿で松本サイドに何らかの実害、例えばビジネス上の損失が発生したら、法的にはその賠償責任が生ずる可能性があります。さらには、単に事実を述べているだけの投稿が「名誉棄損」として訴えられる可能性すらある。法律ではそういう建付けになるのです。 名誉毀損は、公衆の面前で事実を示して相手の社会的評価を低下させる行為ですから、例えば会社を横領で解雇された人について、 「あいつは横領でクビになったんだ」 と触れ回り、その結果当人の社会的評価が下がってしまった場合は、賠償を求められる可能性があります。情報発信においては「本当のことなのに」という理屈は通用しないのです。 こういった知識も情報リテラシーの領域です。情報リテラシーってホント大事なんですよ。安易な情報発信にはリスクが伴うということを、是非覚えておきましょう。 Text:小木曽健(国際大学GLOCOM客員研究員) ※本記事のタイトル・画像はFORZA STYLE編集部によるものです。
小木曽 健