「無理やり触られたトラウマをずっと抱えて…」性被害のネットニュースを見て突然フラッシュバックが発症→PTSDに苦しむ人たちからも共感の声【作者に聞く】
酔った勢いでキスされたり、股間を押し当てられ不快だった。無理やり触られたトラウマをずっと心に抱えていた三森みさ(@mimorimisa)さん。6年後、性被害のネットニュースを見て、突然フラッシュバックが発症。以降、PTSD(心的外傷後ストレス障害)の症状が現れ、体調不良の日が続く。最新の心理療法で生きやすくなった経験を漫画にし、多くの人に広めたいと、クラウドファンディングを募った。発症のきっかけになったエピソードをX(旧:Twitter)に投稿すると、壮絶な体験談に3万以上のいいねが集まり、話題となる。制作の経緯など詳しい話を三森さんにインタビューした。 ※本作には、性被害やPTSDの描写が含まれます。閲覧にはご注意ください。 【漫画】本編を読む ■自分への敬意を忘れないで。トラウマを克服するためにできること 三森さんにトラウマを克服できる治療法を漫画にしようと思ったきっかけを聞くと「長い間、自分が苛まれていたから」が一番の理由だという。「依存症とトラウマは綿密な関係にあると言われています。例えば、トラウマから発生するフラッシュバックや感情コントロールの難しさ、体調不良などを酒や薬物などで抑え込む…というのは珍しい話ではないと感じます」と話す。漫画では、壮絶なフラッシュバックが描かれている。実際のリアルなイメージを漫画にしているのか聞くと「イメージというか、体験談ですね。小さい頃から当たり前のようにフラッシュバックをしていたので、その異常さに気づかなかったのですが、あんなに苦しいフラッシュバックは初めてでしたね」と打ち明けてくれた。 今後、どのような漫画に仕上げていく予定か聞くと「専門機関でのトラウマ療法の内容自体がメインとなります。従来の考え方を変えるアプローチに加え、身体にアプローチをする心理療法では、実際にどんなことをやったのか、どんな感じだったのかを交えて描いていく予定です。また、同じように悩んでいる方に向けて、トラウマに関する知識を簡単に解説するページを心理士監修のもとで入れたい」と具体的な構想を教えてくれた。 性被害や依存で苦しんでいる人に向けて「自分の人生を立て直すことができるのは、最終的には自分自身の力です。どうか心の奥底にある『自分の人生を回復させたい』という気持ちと、苦しみの中を生き抜いてる自分への敬意を、忘れないでほしいです」とコメントを寄せた。今PTSDに苦しむ人たちからも、治療方法を知りたいと賛同の声が集まっている。 取材協力:三森みさ(@mimorimisa)