英・エイソスが「トップショップ」の株式75%を売却へ 取引額は約253億円
Eコマース事業を展開する英「エイソス(ASOS)」が、傘下の「トップショップ(Topshop)」と「トップマン(Topman)」の株式を、デンマークの小売グループ Bestsellerのオーナーであるホルシュ・ポールセン(Holch Povlsen)一族が経営する企業に売却することで合意したと、複数の海外メディアが報じた。取引額は1億3500万ポンド(約253億2357万円)。 【写真】「アディダス オリジナルス」と「トップショップ」のコラボコレクション
報道によると、エイソスはホルシュ・ポールセン一族のグループ企業 Heartlandと合弁会社を設立し、同企業が2ブランドの株式の75%を取得することで合意。株式の25%は今後もエイソスが保有するとみられる。 トップショップとトップマンは、世界20ヶ国以上で展開するイギリス発のブランド。日本には2006年に上陸し主要都市に店舗展開を広げていたが、2014年頃から店舗の閉鎖が続き、2015年2月に日本市場から撤退。2020年には運営会社であるアルカディア(Arcadia)が経営破綻し、2021年にエイソスが2億6500万ポンドで買収した。しかし、エイソスは2023年期通期決算が赤字となり売上高も2桁減を記録するなど、近年業績が悪化。2023年11月には、「シーイン(SHEIN)」をはじめ、フレイザーズグループや、英国最大のSPAアパレルメーカー「ネクスト(NEXT)」、米ブランド管理会社のオーセンティック・ブランズ・グループ(Authentic Brands Group)などがトップショップの買収を検討していると報じられていた。