二本松・岩代観光協会が「ふしぎな地図」発刊 「岩代おじさん図鑑」実践編
二本松・岩代観光協会が11月21日、「岩代おじさん図鑑」の実践編として、「ふしぎな地図 I(ワン)~世界で一人のおじさんに出会う旅…~」を発刊した。(福島経済新聞) 【写真】ローカル情報冊子「岩代おじさん図鑑」おじさんに会いにいくのは今しかない。全てのおじさんは、ナマモノだから 「岩代おじさん図鑑」は、「おじさんたちの人柄や生き方に共感するニッチな岩代ファンを増やすこと」をコンセプトに、2023年8月30日に発刊したローカル情報冊子。配布部数は計1万部、ウェブサイトからのダウンロード数は約2万回。ゲーム攻略本のように、特徴・特技を表現する画像と共に、出没地・属性・得意技などの項目やユーモアを交えた解説で岩代地域の住民を紹介する。岩代観光協会所属の地域おこし協力隊・有野真由美さんと元さくらの郷所属の地域おこし協力隊で、現在は、岩代でデザイン業を営む武藤琴美さんが中心になって編集を手がけた。撮影には川俣在住のカメラマン古関マナミさんも携わる。 発刊のきっかけについて、有野さんは「岩代の温泉、銘木、桜、道の駅などの観光に携わる方々と接点があり、魅力ある人柄や親切さ、懐の深さ、地域のために働く姿など、おじさんの生きざまに触れた。おじさんに会いに岩代に来たいと思うような、親戚のように何度も来てもらえるファンを増やしたいと思ったのがきっかけ」と話す。「初回刷った2000部を地道に配布していけたらと考えていたが、想定外の反響があり、約1カ月で在庫がなくなり、増刷を重ね計1万部を配布した。続編の問い合わせや自薦他薦の掲載依頼をたくさんもらった。冊子を見て岩代に来てくれる人も増えてきた」とも。 続編に当たる今回の実践編は「地域は人でできている」をテーマに、実際に岩代を訪れた人が地域を巡りやすいよう、「冒険フィールド」と題したマップ付きで、商店や観光スポット37カ所を紹介する。有野さんは「『岩代おじさん図鑑』という点を面にしたい、と考えた時、次はマップだと思った。さらに、いろいろな人に会ったり、買い物をしたりして楽しんでもらいたい。県外から来た人も、二本松駅からバスで巡りやすいエリアを選んだ」と話す。 岩代おじさんファンクラブ会員は現在、全国に約230人。入会すると抽選で、「つつがなくおじさんになれるお守り」が当たる。今年、ファンクラブミーティングを2回開催した。 「知らない町に行くのは勇気がいること。でも、もしそこで町の人と話ができたら距離が縮まる。特別な場所になっていく感覚を味わってほしい。いい冒険をして、楽しい会話もしてもらえたら」と有野さん。 同地図は、道の駅さくらの郷、ショッピングセンターいわしろなどで入手できる(部数限定)。期間中、同地図掲載店で1,000円以上の購入者に「そのへんのおじさんステッカー」1枚を進呈する。会計の際、「そのへんのおじさんステッカーをください」と伝えるのが条件。2025年3月31日まで(なくなり次第終了)。
みんなの経済新聞ネットワーク