ジョブズ、ゲイツなどの著名CEOが実践していた効率的な会議の運営方法(海外)
ハイテク業界の億万長者たちは、時間の浪費、集団思考、妥協を避けるような会議を行っている。 【全画像をみる】ジョブズ、ゲイツなどの著名CEOが実践していた効率的な会議の運営方法 彼らが駆使するさまざまなテクニックのほとんどは、簡潔さと意思決定に焦点を当てている。 ジェフ・ベゾスは会議の場でメモを活用し、ビル・ゲイツは会議参加者を質問攻めにしていた。 億万長者は時間に厳しいことで知られている。 だが世界最大のテック企業を経営する人々でも、時間とお金の浪費とされる会議に耐えなければならないことがある。実業家のマーク・キューバン(Mark Cuban)は、会議は「最後の手段」だとさえ述べている。 とはいえ、普通の我々はアイデアを生み出し、詳細な調査を行い、ひとつの問題に集中するために、最善を尽くして会議に臨まなくてはならない。 ビジネス界の著名人は、非生産的な会議をやめるためにどのようなことをしているのだろうか。
ジェフ・ベゾスは30分間の黙読からスタート
アマゾン(Amazon)の共同創業者ジェフ・ベゾス(Jeff Bezos)との会議は、社員がメモを黙読することから始まった。 ある社員は、会議のために2週間かけて6ページのメモをまとめることもあった。 会議参加者はそのメモを30分間黙読した後、質問や議論をするよう促された。「私は簡潔で明瞭なメモと混乱した会議が好きだ」とベゾスは2023年12月に行われたポッドキャスターのレックス・フリードマン(Lex Fridman)との対談で語った。 会議の際にメモを読んで自分の考えを整理する時間を与えることで、参加者はより生産的な質問ができると彼は言う。 ベゾスはスライドショーのプレゼンテーションが好きではないという。箇条書きの中に「いいかげんな考え」を隠してしまえるからだ。 また、「ピザ2枚」のルールも守っている。参加者に食べさせるピザが2枚では足りない場合、人数が多すぎるということだ。
深掘りするビル・ゲイツ
マイクロソフト(Microsoft)の創業者、ビル・ゲイツ(Bill Gates)は、会議の際に出席者を質問攻めにしていたとマイクロソフトの元人事担当バイスプレジデントで、8年にわたってゲイツの側で働いていたクリス・ウィリアムズ(Bill Gates)は言う。 彼は、1992年にゲイツと初めて会ったときのことが忘れられない。当時、ウィリアムズが勤めていた会社はマイクロソフトに買収されたばかりだった。その会社で製造していた製品が、マイクロソフトの同等製品よりも速く動く理由を探るために、ゲイツはその会社の社員に会いたがっていた。 ゲイツは「すごい早口」で「詳細な」質問を開発者に浴びせかけたとウィリアムズは振り返る。最終的に2人は「シングルビットの動きとIntel 80386プロセッサの命令キャッシュのサイズ」について議論していたという。 ウィリアムズが2023年にBusiness Insiderに寄稿した記事によると、ゲイツは「常に好奇心が旺盛で、常に知りたがり、常により詳細な情報を求めていた」という。 「年を取っても、彼の細部へのこだわりが消えることはなかったが、そこに到達するための方法は円熟していった」