NHNテコラス、AWSの利用コスト最適化を支援するツール「Cloud illuminator」を正式リリース
NHNテコラス株式会社は17日、企業のクラウドコスト最適化を支援するSaaS型のFinOpsツール「Cloud illuminator」を正式リリースしたと発表した。利用中のAmazon Web Services(AWS)アカウントとの連携ですぐに利用開始できるとのこと。 Cloud illuminatorは、クラウドコスト管理を支援するFinOpsツール。技術・ビジネス・財務などの各部門が連携し、クラウドコストを正確に可視化・分析・最適化する運用サイクルを実現できるとのことで、5500件以上の支援実績を持つAWS総合支援サービス「C-Chorus」で培った知見を生かして開発された。 具体的には、クラウドコストと使用量をサービスやアカウント別に視覚的に表示できるほか、リザーブドインスタンス(RI)/Savings Plansの使用/稼働率や期限の管理が可能。複数アカウントの各種RIやSavings Plansの使用率とカバー率、有効期限を表示する機能も備えた。 クラウドコストの最適化については、複数アカウントの各種RI、Savings Plansを推薦可能。利用状況を基に、最適なインスタンスの推薦や遊休リソース(EBS/EIP/ELB)を通知することもできる。 このほか、利用状況と最適化情報の自動レポート、請求金額のアラート、各種RI、Savings Plansの期限通知、予算・計画作成の支援なども搭載した。 価格(税別)は、毎月のAWS利用額が2万5000ドル未満の利用者に向けた「標準プラン」が月額10万円、もしくは年額100万円。C-ChorusのAWSリセールサービス契約中の場合は月額8万円に割引される。なお、最大12カ月分のデータが保持され、平日10時~18時のカスタマーサポートが受けられる。 一方、それ以上の規模の利用者に向けた「カスタムプラン」は個別見積もり。こちらは最大36カ月分のデータが保持され、カスタマーサポートに加えて担当者によるサポートも提供される。 NHNテコラスでは、今後、対応するクラウドプロバイダーを順次拡大する計画だ。
クラウド Watch,石井 一志