【DDT】KO-Dタッグ王者・遠藤哲哉「正田壮史に“第2の竹下”を背負わせるのは可哀想」
――あまり感情を出さない小峠選手の感情を引き出したのは遠藤選手だった気がします。 遠藤:僕の小峠さんへの印象は“前に前に出るタイプではない”でした。職人気質というか縁の下の力持ち。自分が一番ではなく、隣の人を持ち上げる選手。 それに大阪出身だから、すげえ喋って自分が前に出るのかと勝手に想像していたけど印象が違った。 僕も似ている部分がある。例えば、パートナーの飯野をどうやって活かせばいいかを考えるところ。シングルマッチと違いタッグではパートナーを引き立てる動きをしてしまうんです。だから小峠さんに似てると感じました。 ――3.17後楽園、初防衛戦の相手が全日本プロレスの安齊勇馬&本田竜輝組(ニューピリオド)。4.7後楽園、2度目の防衛戦が秋山準&松永智充組。そして7.21両国大会、3度目の防衛戦が潮崎&小峠組。飯野選手とのチームワークが進化している気がします。 遠藤:BURNINGとしてタッグの完成度を上げようと取り組んできました。飯野がBURNINGに加入したのが1月5日の新宿大会。ニューピリオドとの対戦は2か月足らず。僕の中でも試行錯誤している段階でした。 飯野は周りに合わせるタイプではなく「自分が前に出るタイプ」です。加入当時は飯野のやりたいようにやらせてみようと。 それが上手くハマり、2月7日新宿大会で佐々木大輔&KANON組からKO-Dタッグを奪取できた。そしてニューピリオドとの初防衛戦にも勝利できました。 ただ、このタッグを一段階上のステージに上げるため、飯野のプロレスと僕のプロレスをミックスさせる必要があると感じました。 もちろん飯野のやりたいことは尊重しましたが、僕も「こんな感じでやって欲しい」と伝えるようにしました。そこで意思疎通もできるようになり、少しずつ完成度を上げていきました。 今回、潮崎さんと小峠さんに勝利したことで自分たちの進化を実感しましたね。