コリン・モリカワがプレーオフ投入ギアを徹底解説
テーラーメイド SIMチタニウム 3番ウッド(14度)、Qi10 5番ウッド
「5番ウッドは『Qi10のコアモデル』。SIMの3番ウッドはずっと信頼している一本で、随分前からバッグに入っている。(打痕は)ちょっとトウ寄りかな。僕はアイアンもウッドもトウ寄りでミスする傾向にあるから。そこが僕の領分みたいな感じでね。ドライバーはハイトウで、フェアウェイウッドはトウボール。僕はフェースを保ったままでも、あのカットを打てる。打痕があの場所にあるのは、それが理由なんだ。僕は新しい5番ウッドを手に入れ、中心に打痕を入れられるか試してみるべきであり、そうなると、誰も僕の秘密に気が付かなくなるからね」。
テーラーメイド P-7CB ロングアイアン(4~6番)及びP730 ショートアイアン(7番~PW)
「僕はターフの違いで(アイアンを)変えた『全英オープン』と『(ジェネシス)スコットランドオープン』を除くと、ほとんど複合セットでプレーしてきた。それをまた通常のセットに戻した。7番からPWは『P730』で、それに新しい『P7CB』を合わせている。前はMCを使っていたけど、6番から4番はCBにした。これは素晴らしいアイアンでね。少し寛容性があるのに、見た目はクリーン。大型の見た目じゃないから、すんなりバッグに入れることができた。 4番は“プロト”と刻印されているはず。使い始めたのが今年のヒルトンヘッドの頃で、その少し前にロリー(・マキロイ)が使っているのを見て、興味が湧いた。僕はテーラーメイドP770を使っていて、弾道もP770の方が高かった。僕は、特にロングアイアンは弾道が高ければ高いほどいいんだけど、少し飛び過ぎていた。それで、ロリーに色々と質問した。(テーラーメイドが)フルセットを用意する前のことだったから、プロトなんだと思うけど、この刻印は外したくない。僕はP7CBよりプロトと呼ぶ方が好きだから。もう2カ月半から3カ月ほど使っているし、バッグから外す理由は見つからないよ」
テーラーメイド MG4 ウェッジ(52度、56度、軽量の60度)
「ウェッジは全て『MG4』。60度、55度に調整した56度、そして51度に調整した50度。60度のスイングウェイトは少し軽めなのは、バンカー、ラフ、それにピッチショットもスピードを出してそれを感じたいから。手に重みを感じるため、重めのクラブを好む人もいるけど、僕は手に速度を感じたいんだ」 「60度はスイングウェイトにして、1.5から2ほど軽いだけで、そうし始めたのは1年前か、もう少し前かな。何人かの選手がやっていることに気付いて、理由を聞いてみたんだ。明らかに違いの出るものだし、サンドウェッジやギャップウェッジで打ったときと感覚が違って来るからね。スイングウェイトを変え、感覚が変わると、何かが狂ってしまうと言われる。だから僕もそこを変えてこなかったんだけ、やってみると、そこまで違いは感じなかったんだ。逆に、もっとスピードを生み出せるように感じたね。僕にはウェッジショットやチップショットを気安く打ってしまいがちなところがある。それはボールが遠くに行き過ぎてしまう感覚があるからで、そこで緩めてしまう。少し軽めになれば、スピードを保ったまま、ボールに対してより良い感じで構えられると思うんだ」 「チッピングは大抵60度でやるし、バンカーも60度で出しているね。56度はほとんどアプローチショット(グリーンを狙うある程度距離のあるショット)用。だから(60度は)おもにグリーン周り専用で、(軽めを)試してみた理由もそこにあるんだ」