「バターチキンカレーを考案したのは誰?」インドで法廷バトルに発展…国中を巻き込む議論へ
TVやSNSなどインド国中を巻き込む議論へ
モティ・マハルはウェブサイトで、バターチキンカレーが生まれたエピソードとして、クンダン・ラル・グジュラル氏が、余り物のタンドリーチキンの乾燥を防ぐにはどうすればいいかを考え、バターをたっぷり使ったソースに入れたことがきっかけだったとしている。 一方でダリアガンジ側が主張するバターチキン誕生秘話は、インドとパキスタンが分離した際、複数人の難民が閉店間際のモティ・マハルにたどり着き、食べ物を求めた。しかしジャギ氏の手元にあったのはタンドリーチキンだけだったため、トマトとバター、スパイスを混ぜ、その中にタンドリーチキンを入れたのが始まりだとしている。 インドでは、テレビでバターチキンカレーとダルマカニの起源を掘り下げるコーナーを設けたり、SNSでは熱い議論がなされたりするなど、この2つの料理を誰が考案したかについて国中を巻き込んでの論争に発展している。しかしCBSニュースによると、インドの裁判所の貴重な時間を無駄にしている、との不満の声もあるようだ。 デリーの高等裁判所は、ダリアガンジが反論する書類を提出する期限として4週間を設定。5月末に改めて審問が行われる予定だ。
文:松丸さとみ