日本の1970年代と同様の経済成長期にあるベトナムが迎えたカタルシス、「ロータス」の運用責任者に聞く
ただ、投資信託であれば、外国人の機関投資家から株式を譲り受けることで運用資産に組み入れることができます。通常、10万株以上の大量の株の個別銘柄をまとめて売買するバスケット取引を行って投資信託に組み入れます。一般的に、購入したい銘柄については、市場価格に対して数%のプレミアムを付けて買い取ることになりますが、外国人同士の間での移動ですから、保有制限の上限に達した銘柄でも購入できるのです。
また、個人で直接投資しようとすると売買手数料や為替の手数料など、投資信託の運用で支払っている手数料率よりもはるかに高い水準の手数料を負担することになります。投資信託の場合には自分自身で投資銘柄を選ぶということはできませんが、より効率的な投資が可能になります。
――「ベトナム・ロータス・ファンド」の特徴は?
ベトナム経済の成長に合わせて成長が期待される70銘柄程度に分散投資します。投資銘柄の選定にあたっては、マクロ経済の動向等を考慮するトップダウンの投資判断と、個別企業の調査・分析の結果を踏まえたボトムアップの判断を合わせて、その時々で最適な投資銘柄と配分比率を決定していきます。この個別企業の調査・分析に関しては現地の複数の有力証券会社の優秀なアナリストやトレーダーから毎日情報を得ています。
ファンド名の「ロータス」は蓮の花を意味します。蓮の花は仏教では神聖な花とされていて仏教国のベトナムの国花です。南北に長い国土やほぼ単一の民族で1億人程度の人口であることなどを含めて、ベトナムは日本と似通ったところがあります。公用語が20の言語もあり、インダス文明以来3000年の歴史があるインドなどと比較するとわかりやすい国ということもできます。ぜひ、日本の投資家の方々にベトナムの魅力を知っていただき、親しみを持って長く投資してほしいと思い「ロータス」をファンド名に加えました。
当ファンドは、新NISAの「成長投資枠」の対象ファンドでもあり、ベトナム経済の成長を捉えて中長期に大きな資産の拡大を目指していますので、ぜひ、資産運用の投資対象として役立てていただきたいと思います。