シニアの人生経験は投資にもプラスの効果!長期投資なら投資信託よりも「株式投資」を推す理由【経済誌元編集長が助言】
個別株式、投資信託、ETF、外国為替など、資産を増やす方法はさまざまです。巷では「投資をするなら投資信託を選ぶのがベスト」だとする意見も多いですが、『一生、月5万円以上の配当を手に入れる!シニアが無理なく儲ける株投資の本』(日本実業出版社)の著者である川島睦保氏は、同書の中で「個人の資産運用で中心に据えるべきは個別の株式」だと提言しています。さらに、株式投資においては〈シニアであること〉が強みを発揮するとも言っています。それはなぜなのか、書籍から一部抜粋してご紹介します。 【早見表】年収別「会社員の手取り額」
相場センスは「個別の株式」で磨かれる
私は個人の資産運用で中心に据えるべきは、投資信託や上場投資信託(ETF)、外国為替などではなく、個別の株式だと考えている。 投資信託は組み入れた銘柄の〝平均的な〟値上がり益や配当金しか得られないのに対し、個別の株式は銘柄の選択や購入するタイミングさえ誤らなければ、〝高い〟リターンを手にすることができる。 それに株式投資には、配当金や値上がり益以外にいくつかの有利な点がある。まずビジネスパーソン、社会人、生活人として経験豊富な個人投資家は、自分の経験や肌感覚で、成長性の豊かな企業(社会に貢献することで収益を上げる企業)を見つけ出すことができる。そして、直接その企業の成長を応援しながら、自らの資産を形成することができる。 アクティブ型の投資信託の場合は、プロの運用者が投資目的に従って有望銘柄の束(ポートフォリオ)をつくり、日経平均などのベンチマーク(比較対象)を上回る高いリターンを目指してくれる。 しかし、それはあくまで他人任せだ。それでは個人として企業を見る目や、売買タイミングに対する皮膚感覚(相場観)などがいつまでたっても身につかない。磨かれない。長期投資のスタイルも身につかない。 人間が幸せを感じるのは学習、成長、達成感、感動などの瞬間だ。シニア世代にとって、株式投資はそうした機会を提供してくれるはずだ。