巨人松原―西武若林の電撃トレードを“予言”してSNSで話題沸騰の里崎智也氏に聞く…「球界のトレード第二弾は誰ですか?」
松原は明星大から2016年の育成ドラフト5位で巨人に入団。2018年7月に支配下登録され、2021年には、135試合に出場し、打率.274、12本塁打、37打点、15盗塁の活躍で“育成の星”としてレギュラーを獲得した。この年の12本塁打は、育成出身としてのシーズン最多本塁打。だが、昨季は21試合出場に留まり、トレード候補として名前があがっていた。今季はオープン戦では好調をキープして開幕1軍メンバーには入ったが、9試合の出場に留まっている。 「とにかく西武は打てないので、そこが一番の補強ポイント。しかも、外野が固定できていない。その中でも、右の外野手は4番も打たせた岸潤一郎、長谷川信哉、支配下登録したばかりの奥村光一がいて、若林の優先順位は低かったと思う。左の外野手は、蛭間拓哉、鈴木将平、西川愛也がいるが、結果がついてきていないので、ここを強化したかったのだと思う。松原は、ピタリとはまるピースだったのだろう」 一方の若林は駒沢大から2020年のドラフト4位で入団した4年目の右打ちの外野手。足とパンチ力がある身体能力の高い選手で、ルーキーイヤーには、44試合に出場して打率.278、2本塁打、10打点、20盗塁をマークした。今季は開幕で「2番・ライト」でスタメン抜擢されたが、結果を残せず、ここまで19試合で打率.129、3本塁打、5打点の成績だった。 「巨人の左の外野手は、ベテランの丸佳浩、梶谷隆幸、復活してきた立岡宗一郎、足のスペシャリストの重信慎之介に、阿部監督が育てたいルーキーの佐々木俊輔、秋広優人がいて、松原にほぼ出番はなく、余剰戦力だった。一方で右の外野手は、長野久義、萩尾匡也、ヘルナンデス、オコエ瑠偉、浅野翔吾と、枚数は足りていないといえば足りていない。足もパンチ力もあってまだ26歳の若林は魅力だったと思う」 ただ松原はイースタン・リーグでも37試合で打率.238、1本塁打、3盗塁と精彩を欠いていた。 それでも里崎氏は、「そこは本人次第。松原は、ここ数年出番が減っているが、今年はオープン戦から調子は良かった。環境が変われば、大化けする可能性はある。しかも使ってもらえるのでチャンスはある。最近は、現役ドラフトやトレードの成功例が多い。去年で言えば、ソフトバンクから現役ドラフトで阪神に移籍した大竹耕太郎。同じく現役ドラフトで日ハムに移籍した水谷瞬は、交流戦で首位打者となり、今やチームの顔になりつつある。中日から昨年トレードで日ハムに移籍した郡司裕也があそこまで活躍できると誰が予想できましたか?」と、ブレイクに期待している。 まだトレード期限まで1か月以上ある。第二弾の電撃トレードは行われるのか。“神予想”の里崎氏は、「あるかもしれないし、ないかもしれない。ただシーズン途中では同一リーグのトレードは難しい」と言葉を濁す。
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