「春の高校バレー」5日開幕 駿台学園・川野琢磨、共栄学園・秋本美空らに注目
「ジャパネット杯 春の高校バレー」として行われる第77回全日本バレーボール高等学校選手権大会は5日、東京都渋谷区の東京体育館で開幕し、1回戦が行われる。都道府県予選を勝ち抜いた男女計104校が出場し、決勝は男女とも12日に実施。全試合がバーチャル春高バレー(https://sportsbull.jp/haruko/)で配信される。 【写真】「日本一」へ強い意気込みで大会に臨む共栄学園の秋本 男子では大会3連覇を目指す駿台学園(東京)のエース川野琢磨(3年)、女子では日本代表に登録された実績もある共栄学園(東京)の秋本美空(みく)主将(3年)らの活躍が期待される。(奥村信哉) ■197センチのアタッカー 身長190センチ台の選手を4人登録し、例年以上の高さを誇る駿台学園。中でも197センチのエース川野は1、2年時にも春高決勝のコートに立った有望株だ。 全国高校総体、東京選抜として制した国民スポーツ大会でも日本一を経験。「昨年より守備力では劣るが、崩れたところから打ち切れるスパイカーが何人もいて、得意なところでカバーできる」と力強い。日本代表入りを目指すアタッカーは早大に進学予定だが、大会後には「強化育成選手」としてSVリーグの東京GBで研鑽(けんさん)を積む。 総体で4強入りした洛南(京都)のエース中上烈主将(3年)は最高到達点345センチの跳躍力を生かし、力強いスパイクを放つ。福井工大福井のサウスポー山本快主将(3年)は準優勝だった前回、一歩届かなかった日本一を狙う。慶応(神奈川)の松田悠冬(ゆうと)主将(3年)は貴重な191センチの大型セッターだ。 ■メダリストのDNA 共栄学園の秋本は2012年ロンドン五輪銅メダリストの愛さん(旧姓・大友)を母に持つ184センチの器用なアタッカー。主将として臨む自身3度目の春高へ、「自分が1番頼られる存在。エースっていう気持ちが大きい。日本一を取りたい」と強い意気込みで臨む。 2連覇の懸かる就実(岡山)は前回最優秀選手賞の福村心優美(こゆみ)主将と高橋凪、押川優衣(ゆい)の3年生アタッカー陣がチームを牽引(けんいん)する。高校総体覇者の金蘭会(大阪)はいずれもU-20(20歳以下)日本代表の西村美波主将、大森咲愛(さえ)の両アタッカーをSVリーグの東レ滋賀に入団するセッター花岡千聡(ちさと、いずれも3年)が操る。 ともにU-18(18歳以下)日本代表で東レ滋賀入りが内定している習志野(千葉)の結束美南(3年)、東九州龍谷(大分)の1年生エース忠願寺莉桜(りおん)のプレーも注目される。