「経験重ねて冷静すぎた」町田浩樹の決勝点でユニオンがベルギーカップ制覇! 欧州で掴んだ“初タイトル”に感慨「アメージングですね」【現地発】
「ちょっとヘディングで決めろよ、という感じです」
ユニオンの立ち直りを報じるベルギーメディアで話題になったのが、ブレシン監督が選手たちにマイケル・ジョーダンやペップ・グアルディオラの映像を見せたこと。 「今日の試合前は全員、激しく戦っているところをハイライトして(モチベーションビデオを見せた)。4連敗しているときにはジョーダンの『何千試合負けてきた。何千本もシュートを外してきた』という有名なビデオを見たこともありましたね」 町田自身はミーティングでは発言こそしなかったが、チームのWhatsAppグループに長文のメッセージを送ってチームの団結を促したという。 ユニオンがプレーオフで復調し、カップ戦を制した過程で、町田はスーパープレーを披露している。それは4月28日、ホームの対アントワープ戦(4−1)。37分、ハーフウェイライン近くの左サイドライン際から町田は左アウトフロントで、グラウンダーのスルーパスをCFニルソンに通し、1−1の同点ゴールをアシストした。 ――あれはとてもCBとは思えぬ凄いスルーパスでしたね 「そうですね。ボールがこぼれてきた瞬間、相手のDFが動くのが見えたので、アウトサイドでうまく出したら、グスタフ(ニルソン)がうまく決めてくれました。彼が決めてくれなかったらアシストがつかなかったので良かったです」 ――あのプレーは町田選手のベストプレーの一つ? 「そうですね。アウトサイドで思い通りに蹴れた。結構、距離もありましたね。3バックなんで、流れの中で攻撃に関わっていく回数は多いんですが、この2年間ぐらい、俺はセットプレーから点を取れていませんでした。このカップ戦で入れた2ゴールは共に足なんで、ヘッドで決めたい。ちょっとヘディングで決めろよ、という感じです」 ベルギーでスピードも高く評価されている町田は、攻守にハイレベルなパフォーマンスでユニオンをカップ優勝に導き、虎視眈々と狙う1935年以来のリーグ戦優勝に向けて、チームの鍵を握る存在だ。 取材・文●中田 徹
【関連記事】
- 「欧州組を呼ぶ意味がよく分かった」NEC小川航基が森保ジャパンから得た“リアルな刺激”「自分も食い込んでいきたい」【現地発】
- 「日本人ばっかり出して」「弱いじゃないか!」ファンが不満を抱いたSTVVが100周年で挑む“ユース育成改革”の全容~立石敬之CEOに訊く【現地発】
- 19歳にしてオランダで堂々レギュラーを張る日本人GK、長田澪の進化が止まらない! チーム内紛に直面も上々の“プロデビュー1年目”【現地発】
- 「記者のポリシーがありますよね?」上田綺世がフェイエノールト入団会見でまさかの逆質問! 滲み出た“動き出しの極意”への矜持【現地発】
- 「途轍もない差があります」AZ菅原由勢、プレミア勢相手の完敗劇で痛感した“個人戦術の差”。「環境を変えないといけない」【現地発】