「割とメンタルが死んでて…」 鍵山優真が辿った苦悩のち奮起 勝てば親子Vも「考えない」理由
全日本選手権が20日から開幕
フィギュアスケートの全日本選手権が20日から大阪・東和薬品RACTABドームで行われる。19日には公式練習が同会場で行われた。今季グランプリ(GP)ファイナル2位となった鍵山優真(オリエンタルバイオ・中京大)は「体調はばっちりで、いいコンディションで来られている」と調整を進めてきた。父・正和コーチはかつて全日本3連覇を果たしているが「(親子優勝は)あまり考えたことはない」とリラックスした様子で答えた。 【画像】NHK杯表彰式に現れて「おお~っ!」 優勝・鍵山優真も思わず拍手した女性 11月のGPシリーズ第5戦・フィンランド杯は優勝こそしたものの、納得いく演技はできず。「終わってから割とメンタルが死んでて。すぐに立て直すのが難しかった」と振り返る。GPファイナルでもミスが響いて2位。それでも「挫けている間も、他の全日本を目指しているメンバーは一生懸命頑張っているんだなと。1分1秒の差で結果は大きく変わる」と気持ちを切り替えた。
ジャンプはもちろん、GPファイナルでレベル2~3に留まったスピン、ステップに関してフィードバックを受けて調整してきた。「練習から自分を信じていかないと本番も信じきれない。全日本では1ミリたりとも弱い部分を見せてはいけない」。国際大会とはまた違った緊張感の大舞台。まずは自分を信じてショートプログラム(SP)、フリーをきっちり揃える。 初優勝なら父・正和コーチとの“親子V”達成。鍵山本人は「何もないです(笑)。あまり考えたことはないですし、逆に考えてしまうと『責務』みたいな感じになるので。優勝しなきゃって重く考えてしまう」と自然体だ。「後々結果は良くも悪くもついてくると思う」と最高の演技を披露することだけを考えている。
THE ANSWER編集部