ソシエダ久保 首位バルサ快進撃止めた!“古巣戦”躍動で今季3度目のMOM 日本代表W杯予選へ弾み
◇スペイン1部第13節 Rソシエダード1―0バルセロナ(2024年11月10日 サンセバスチャン) スペイン1部レアル・ソシエダードの日本代表MF久保建英(23)が10日、本拠バルセロナ戦に先発フル出場。得点こそ絡まなかったが、かつて下部組織に在籍した“古巣”相手に躍動。キレのある動きで好機を次々と演出し、1―0の勝利に貢献。今季3度目のマン・オブ・ザ・マッチ(MOM)にも選出され、日本代表のW杯北中米大会アジア最終予選に向けて弾みをつけた。 久保は前節、敵地のセビリア戦で今季3点目となる先制ゴールを決め勝利に貢献。スペイン1部通算25得点とし、アジア出身選手として単独最多に浮上。7日のELプルゼニ戦(●1―2)でも先発出場し不発に終わったが、公式戦7連勝と絶好調の首位バルセロナ戦でもスタメン入り。中2日という過密日程ながら公式戦3試合連続の先発出場となった。 試合は前半から攻守が激しく切り替わるハイテンポな展開。なかなかチャンスが訪れなかったが久保が個人技で局面を打開。前半20分右サイドの仕掛けからグラウンダークロスで好機を演出すると、同30分にはドリブル突破から左足シュート。これは相手GKに防がれてしまったが、DFバルデとMFペドリのスペイン代表2人を交わし放ったシュートに本拠スタジアムが大きく沸いた。 スタンドが沸く勢いそのまま前半33分に先制ゴール。MFスチッチが頭でそらしたボールにFWベッカーが鋭く反応。DFラインの裏へ抜け出し右足ダイレクトシュートでゴールネットを揺らすと、会場のボルテージは最高潮に達した。 久保は前半アディショナルタイムにも好機を演出。自陣での守備から中央でボールを受けると、寄せてきた相手のプレスを華麗に回避。うまく前を向いてカウンター起点となり左サイドへ展開。これを受けたベッカーが中央へクロスを入れ、FWオヤルサバルが右足で合わせるも枠を捉えられず。惜しくも追加点とはならなかった。 1―0で折り返した後半キックオフ直後にも久保は左足のスルーパスから決定機を演出。だがDFラインの裏へ抜け出したベッカーのシュートは相手GKにキャッチされた。同24分には右サイドで相手のマークを引きつけ中央へクロス。パスを受けたMFブライスメンデスがゴール前でチャンスを得たがシュートブロックされ得点を逃した。 再三決定機を逃したチームだったが虎の子の1点を最後まで守り切って2連勝。9月のバレンシア戦以来、リーグ戦本拠3試合ぶり勝利。 久保は“古巣”バルセロナ戦での初ゴールこそお預けとなったが、キレキレの動きで相手を翻弄。ドリブル突破、絶妙スルーパスなど攻撃はもちろん、守備でもゴール前で相手のシュートを防ぐなど奮闘。日本代表としてのW杯北中米大会アジア最終予選(15日敵地インドネシア戦、19日敵地中国戦)アウェー2連戦に向け弾みをつけた。