指揮官レーブがドイツ代表の「功労者3人」を切った理由【ワールドサッカーダイジェストのザ・ジャーナリスティック】
きわめてドライに伝えるとそそくさとその場を去った
2014年W杯優勝時の中心メンバーだったボアテング、ミュラー、フンメルス。このタイミングでの構想外通告はまさに青天の霹靂だった。(C) Getty Images
まさに青天の霹靂だった。ブラジルW杯制覇の功労者であるミュラー、ボアテング、フンメルスが突如としてドイツ代表から追放されたのだ。大ナタを振るったのはレーブ監督だ。決断を下した背景にはなにがあったのか。(文:ルドガー・シュルツェ・訳:安藤正純 2019年4月4日発売ワールドサッカーダイジェスト『ザ・ジャーナリスティック ドイツ』を転載) ―――◆―――◆――― ロシア・ワールドカップでの惨敗以来、ドイツ・サッカー界は猛烈な逆風に晒されている。代表、クラブを問わずに、だ。ドイツが長い時間をかけて築き上げた高貴なイメージは、あの3試合で消え失せ、それから今日に至るまで捲土重来を果たせていない。 優勝候補の最右翼だったドイツにとって、グループリーグは連覇への足慣らしの場となるはずだった。なにしろ相手はメキシコ、スウェーデン、韓国である。しかし、ドイツを待ち受けていたのは想定
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