シャンソン化粧品が番狂わせ、ENEOSと共にセミファイナル進出【バスケ】
徐々にリードを広げたENEOSが勝利
続くENEOSとトヨタ紡織の対戦は、序盤は互角も、徐々にENEOSが差を開いていく展開。しかし、トヨタ紡織も粘りを見せ踏み止まる。38-26で迎えた後半も突き放しにかかるENEOSに対し、トヨタ紡織が押し返す。しかし、4Qの半ば、No.10渡嘉敷来夢がインサイドで力強さを見せ、続けてNo.34宮崎早織がスティールからファストブレイクを決め、60-45と15点差、その後もNo.34宮崎が得点を続け、その差を19点まで広げた。トヨタ紡織も最後の力を振り絞るが及ばず、71-58でENEOSがセミファイナル進出となった。 「最後はリバウンド、1対1など基本的な部分でENEOSさんの方が上でした」とトヨタ紡織のキャプテンNo.45河村美幸は試合を振り返る。一方でルーカス・モンデーロHCは「トップチームに対して、ディフェンスでは対応できたと思います。ノーマークのシュートは打てましたが、シュートタッチが悪く、得点を伸ばせなかったのは残念でした。昨シーズンのチャンピオンに対し、よく戦うことができたと思います。選手たちは頑張ってくれ、誇りに思います」と話し、率いて1シーズン目のチームに一定の成果を感じているようだった。 勝利を挙げたENEOSのティモシー・ルイスHCは「いい試合でした。このチームは毎週成長しています。やっとピークに入ってきました。チームとしてプレーできるようになりました」と試合後に語ったが、この試合最多の19得点をあげたNo.10渡嘉敷も「去年も経験したのですが、やはり一発勝負ということで緊張感はありました。チーム全員で試合前から集中することができたのが、試合にも出たと思います」とチーム状況の良さを語った上で「個人的にはフリースローが、あまり良くなかったので」と課題を口にした。No.10渡嘉敷のフリースローは6本中3本成功の50%。「この3本で負けることもある」と気持ちを引き締めていた。 4月6日から始まるセミファイナルは富士通対シャンソン、デンソー対ENEOSの組み合わせとなる。 ■Wリーグ プレーオフ結果(3月30日、31日) [セミクォーターファイナル/3月30日] ・シャンソン化粧品(5位) 85‐79 アイシン(8位) ・トヨタ紡織(6位) 82‐54 日立ハイテク(7位) [クォーターファイナル/3月31日] ・トヨタ自動車(4位) 82‐88 シャンソン化粧品(5位) ENEOS(3位) 71‐58 トヨタ紡織(6位) ・[セミファイナル予定] 富士通(1位)×シャンソン化粧品(5位) 4月6日(土)14:00 4月7日(日)14:00 4月8日(月)19:00(※) デンソー(2位)×ENEOS(3位) 4月6日(土)12:00 4月7日(日)12:00 4月8日(月)17:00(※) ※2戦で決着した場合は行われない
取材・文/飯田康二(月刊バスケットボール)