「福男選び」群馬の分社で初開催 32歳男性、16歳女性が一番福
本殿に向けて一斉に参道を駆け抜け、参拝一番乗りをめざす「福男選び」が20日、群馬県桐生市の桐生西宮神社であった。えびす神社の総本山・西宮神社(兵庫県西宮市)の神事として有名だが、全国150ほどの直系分社では初めて行われたという。 【写真】一、二、三番福をつかんだ福男、福女たち=2024年11月20日午前6時37分、群馬県桐生市、友永翔大撮影 20日の早朝、桐生西宮神社の参道に「ごりやーく」のかけ声が響き渡った。抽選で選ばれた男性54人が先に、女性44人が後でスタート。それぞれが一斉に駆け出し、約230メートル先の本殿前で待つ世話人たちに飛び込んだ。 男性で一番福をつかんだ青木大貴さん(32)は桐生市の会社員。中学・高校では陸上部に所属していた。本社の神事に興味はあったが、距離が遠くて参加できなかったという。「参加できて楽しかった。福を周りの人に分け与えたい。来年も一番福を目指す」と笑顔を見せた。 女性では群馬県太田市の高校生で、陸上部に所属する木戸瑚白(こはく)さん(16)が独走で一番福をつかんだ。スタート前は緊張していたが「周りの人が話しかけてくれ、わくわくした気持ちでスタートできた。部活の仲間や家族など支えてくれる人たちと幸せに過ごしたい」と語った。
朝日新聞社