都心に住む20代に車回帰の流れアリ 古着感覚で人気の“ヤングタイマー”とは?
Q:“若者の車離れ”と言われるようになって久しいが、これを機にもう一度多くの若者が車に乗るようになるのか。
A:自動車業界関係者の言う“若者の車離れ”は、(新車を販売する)メーカーディーラーに限った話だと自分は考えている。新車価格は90年代に比べて1.5~2倍となっており、趣味が多様化した現代において新車はもはや高嶺の花。購入ハードルは高い。その一方で、旧車は選び方次第で若者にも手が届き、実際に90年代のスポーツカーをメインで扱うわれわれの媒体「ウェブ オプション」の読者では、明らかにZ世代が増えている。つまり、“若者の車離れ”ではなく、“若者の新車離れ”だ。個人的には、“ヤングタイマー”のブームは今後長期にわたって続いていくと思っている。単に移動する手段として便利なEV(電気自動車)やPHEV(充電可能なハイブリッド車)が増えれば増えるほど、(個性が光る“ヤングタイマー”が支持されるという)流れが顕著になるのではないか。