トランプ・ハリス両氏、激戦州ペンシルベニアで最後の訴え-あす投票
(ブルームバーグ): 2024年米大統領選の共和党候補トランプ前大統領と民主党候補ハリス副大統領は、選挙運動の最終日となる4日も集会やイベントへの出席で忙しい一日となっている。歴史的な大接戦となる見通しの中、投票日を翌5日に控えて支持者の熱狂を高めるべく両候補とも活動に力を入れている。
ハリス氏は、バイデン大統領の生まれ故郷であるペンシルベニア州スクラントンでこの日の選挙活動をスタート。その後も重要な激戦州である同州の各地を訪問し、支持を訴える。
ハリス氏の側近によると、同氏はトランプ氏を攻撃するのではなく、自身が大統領選に出馬した前向きな理由に焦点を合わせる見通しだ。これは、依然として態度を決めかねている有権者を動かす上では、経済を中心としたハリス氏の政策綱領を訴えることが最も効果的な方法だと民主党が考えていることを示唆する。全米ならびに激戦州の両方で混戦が続く中、3日に発表された一連の世論調査では有権者にとって経済が引き続き最も重要な問題であることが示された。
4日夜には歌手のケイティ・ペリーがハリス氏とともにピッツバーグでの集会に登場する予定。ハリス氏はその後フィラデルフィアに向かい、レディー・ガガやオプラ・ウィンフリー、リッキー・マーティン、ザ・ルーツなどが出演する最後のイベントに出席する。
一方のトランプ氏も、この日の大半をペンシルベニア州での活動に力を入れ、同州の重要性が浮き彫りとなっている。世論調査では、ペンシルベニア州での両者の支持率は互角となっており、最終的な選挙結果を左右する可能性が最も高い州の一つになるとみられている。トランプ氏は早朝にノースカロライナ州ローリーでイベントを開催。その後、ペンシルベニア州のピッツバーグとリーディングに向かう。
トランプ氏勝利に自信
世論調査では接戦となることが予想されているものの、トランプ氏は自身が勝利に向かっているとの見方を改めて示したほか、ハリス氏側が共謀して選挙結果を改ざんする可能性があると証拠を示さずに示唆した。