自然・文化遺産の保存・活用を行う地域を支援 地域遺産支援プログラム、9月1日から対象地域の公募スタート
国内の自然・文化遺産の保存・活用を行う地域を支援する新事業、「地域遺産支援プログラム【トラスト・エール】」。その支援対象地域の公募が、9月1日(日)にスタートする。実施主体は、日本の優れた文化財や自然の風景地などを保全し、次世代につなげる活動を50年以上行っている、公益財団法人日本ナショナルトラスト(東京、JNT)。11月10日(日)までの公募期間中、9月29日(日)・30日(月)には東京都、10月6日(日)・7日(月)には京都府で事業説明会 も開催する。 助成事業ではなく、全国各地で地域遺産を守る仕組みが作られ、持続的な取り組みが展開されていくことを目指すソフト支援を行う。JNTがコーディネーターとなり、支援対象地域に合った専門家(個人又はチーム)を派遣して、企画支援や情報・ノウハウの提供などを実施。JNTが伴走しながら関係機関や専門家と協力し、活動団体が提案するプロジェクトに取り組む。 「地域遺産」は、文化財等の指定や有形・無形を問わず、「(1)地域の歴史・文化を物語るもの」「(2)地域の貴重な自然美や風土」「(3)上の(1)(2)に関連し、地域のシンボルとなるもの」が対象。営利を目的としない民間の活動団体や自治体による、最長3カ年度(希望する年数を申請書に記載)の事業を募集する。 2025年1月の支援事業委員会(本選考会)、3月の採択結果通知を経て、5月ごろに採択地域で事業開始の予定。