【有馬記念】ドウデュース、有終ランへ充実一途「今が一番いいんじゃないか」完璧な状態に胸張る友道師
◇「第69回有馬記念」(G1・12月22日・中山・芝2500メートル) ラストランとなるドウデュースが堂々の主役を務める。2歳から積み上げたGⅠタイトルは5つ。ゴールドシップ以来となる4年連続GⅠ勝利を成し遂げた現役最強馬が狙うのは、連覇と史上3頭目の同一年秋古馬三冠。圧倒的な末脚を武器に、大偉業を成し遂げてみせる。 いざ感動のフィナーレへ。現役最強馬ドウデュースが、有馬記念連覇、そしてテイエムオペラオー、ゼンノロブロイ以来となる史上3頭目の同一年秋古馬三冠(天皇賞・秋、JC、有馬記念)を狙う。ファン投票では歴代1位の47万8415票。人気、実力ともに競馬史に残るハーツクライ産駒は、自らの花道を飾る準備を完璧に整えている。 11日の1週前追い切りでは武豊が騎乗して栗東CWで6F80秒4―35秒5―11秒0。アドマイヤソラ(4歳2勝クラス)を大きく追走し、直線半ばで馬なりのまま馬体を併せ、ラスト1ハロンでさらに加速。秋3戦目の疲れをみじんも感じさせない迫力満点のフットワークで1馬身先着。鞍上が「(現役を)もう1年いってほしいね」と話すほどの充実ぶりだ。 2歳で朝日杯FS、3歳で日本ダービー、4歳で有馬記念、5歳で天皇賞・秋とジャパンCと積み上げたG1タイトルは5つ。ただ、常に圧倒的な強さを見せ続けてきたわけではない。海外遠征では思うように力を出せず、4歳秋には夏負けの影響や武豊の負傷もあり、1着が遠のいた時期もあった。それでも漫画の主人公のように何度も復活し、その度に強くなった。 いよいよ迎えるラストラン。友道師は「春は落ち着きという意味で気になるところがありましたが、この秋は落ち着きがあります。体も筋肉量が増えて幅が出て、昨年とは全然違います。本当に具合がいいし、今が一番いいんじゃないでしょうか」と完璧な状態に胸を張る。22日の中山競馬場。万感のラストランを誰もが待ちわびている。
中日スポーツ