U-17日本代表MF川崎幹大(札幌U-18)(Masayoshi MORITA)

　中学3年生の頃から、高校生に交じってU-18チームで活動。世代別日本代表にもコンスタントに選ばれてきたのが北海道コンサドーレ札幌U-18のMF川崎幹大だ。 【写真】ジダンとフィーゴに“削られる”日本人に再脚光「すげえ構図」「2人がかりで止めようとしてる」 「第26回国際ユースサッカーin新潟」に挑む今回のU-17日本代表が、久々の代表活動。「今まではチームの中心ではなく、上手く行かない時が多かったので、今回は爪痕を残したい。試合でも一番目立てるように頑張っていきたい」と意気込みを口にする。 　昨年、U-16日本代表の一員として挑んだ2度の代表活動では、「守備の部分は小さいなりやれた部分もあったので、自信になった」と口にする一方、「自チームだったら散らせたり、ボールが持てていたのですが、海外の選手が相手だと自分の特徴をそこまで出せなかった」。 　ただ、高校生になってからはトラップや目線を意識するようになり、中学時代は苦手としていた相手の逆を突くプレーが増加。また、167cm、62kgの小柄な体格でもボランチとしてアグレッシブにボールを奪えるよう、身体の当て方を意識してきたことで守備の強度も高まっている。 　そうした変化は着実に成果として出始めている。トップチームに2種登録された今年は、5月に行なわれたルヴァンカップの3回戦、AC長野パルセイロ戦でプロデビュー。天皇杯にも2試合出場し、着実にサッカー選手としてのキャリアを積み上げている。 　一足早いプロでの経験が刺激になっているのは間違いない。「トップチームはゲームスピードが全く違う。何試合か出させてもらって、守備や強度の部分が全く足りなかった。そこはもっとやらなければと思ったし、成長できると感じました」。 　偉大な先輩たちのプレーからは学ぶべきことも多い。「駒井(善成)選手とか宮沢(裕樹)選手は、落ち着いてプレーしている。特に駒井選手は自分と似たような背格好なので参考になる。全てが上手いですし、守備でも走れるので、そうした選手になりたい」。 　トレーニング2日目となったこの日の新潟市内は、最高気温33度と9月とは思えない暑さの中でプレー。「北海道と比べたらだいぶ暑いので少しきついのですが、気持ちの部分で負けてはいけない」と左足キックで見せ場を作りつつ、力強く前にボールを運ぶプレーも披露した。 「アシストやゴールなど目に見える結果を求めてやっていきたい。明日の試合(対U-17ペルー代表)では、自分のプレーを出していきたい」。そう意気込む川崎はチームを勝利に導く活躍を披露し、この世代の主役に躍り出る。 (取材・文　森田将義)