熊本のTSMC工場が量産を開始 「半導体エコシステムに貢献」
世界最大の半導体製造会社、台湾積体電路製造(TSMC)は27日、熊本県菊陽町に建設した工場が、量産を始めたと明らかにした。県にも報告した。生産子会社「JASM」の第1工場が2月に開所したあと、試験生産などを進めていた。 TSMCは取材に対し、「熊本におけるJASMの第1工場は全てのプロセス認証を完了した後に、12月に計画通りに量産に入りました」と回答。「JASMは日本における安定した先端半導体生産拠点となり、グローバルな半導体エコシステムに貢献してまいります」などとコメントした。 一方、熊本県によると、今月23日、毎週開いているJASMとの会議で同社側から「予定通り今月、量産段階に入った」と報告を受けた。木村敬知事は27日の記者会見で、量産開始について「喜ばしく思っている」と言及。排水などの監視に力を入れる考えを示した。(渡辺淳基)
朝日新聞社