達人が教える“缶詰の奥深き世界”ご当地味から変わり種まで進化中、牛タンやあんかけスパなども
非常食として備蓄したり、サバの水煮など魚介類やフルーツの素材、おつまみとしてそのまま食べるイメージが強い缶詰。 【写真】達人がとっておきのチョイス!進化がとまらない缶詰 「実は最近の缶詰は、かなり奥深いんです」 と教えてくれたのは、全国ローカル缶詰のセレクトショップ「カンダフル」プロデューサーの鈴木正晴さん。まずは、全国各地のご当地感あふれるアイテムをご紹介いただいた。
【北海道】浜田旅館 よーいごはんシリーズ(各864円)
エゾ鹿&北海道産ふき、北海道産サケ&羅臼こんぶなど、まぜごはんの素シリーズ。「料理人の旅館の大将が、厳選された北海道の“うまい”にこだわった逸品です」(鈴木さん、以下同) ほかに豚丼風十勝野ポーク使用、十勝野ポークしょうが仕立て、十勝産コーン北海道産ホタテ&バター、知床どり&羅臼こんぶ、ジンギスカン、十勝産ごぼう&国産黒毛和牛、十勝産ごぼう&小エビなど12種類。鹿肉のコンビーフバージョン「コーンディアー」がイチ推し。 【宮城県】木の屋石巻水産 鯨大和煮7号(756円) 東日本大震災の際に石巻市にある社屋や工場、会社のシンボルでもあった缶詰形の巨大タンクも倒壊、メディアでも大きく報じられた。 「このタンクに描かれていたのが鯨大和煮。創業以来、65年以上愛されているベストセラー商品で、缶詰の大きさもデザインも当時のままだそう。しょうゆをベースに国産の千切りしょうがと砂糖で甘じょっぱく仕上げた味つけが、不動の人気です」
【宮城県】木の屋石巻水産 牛たんデミグラスソース煮込み(899円)
「カンダフルの開店以来、3年連続売り上げ1位! 惣菜の缶詰はなかなかリピートされないのですが、これは別格」 おしゃれで高級感あふれる箱入りなので、ちょっとした手土産にもオススメ。 【静岡県】山梨罐詰 静岡釜揚しらす(540円) 日本一深く豊かな海、駿河湾で水揚げされたしらすのふわっとした食感の釜揚げをそのまま缶詰に。 「独自の製法で作られた、水分調整が絶妙な逸品。ご飯にのせてシンプルにいただいてもよし、卵焼きやサラダ、パスタにしてもよし。おつまみに、おかずに楽しみが広がります」 【愛知県】スパゲッティヨコイ ヨコイのあんかけスパゲッティ(583円) 名古屋名物「あんかけスパゲッティ」の元祖有名店の味が缶詰に。缶詰の新技術に強みを持つホテイフーズとタッグを組んだ、珍しい小麦粉麺の逸品だ。 「缶詰は製造工程で加熱・加圧して殺菌するので、小麦粉系はべちょべちょになったり固まってしまうのですが、味が落ちない独自の太麺パスタを使用。あのおいしさがいつでも手軽に味わえます」