日大高が貫禄勝ち!市立金沢にウノゼロ勝利で3回戦へ
第103回全国高校サッカー選手権神奈川予選2次予選2回戦が行われ、2回戦が行われ、市立金沢と対戦した日大高が、1-0で勝利を収め3回戦進出を決めた。 【フォトギャラリー】日大高 vs 金沢 市立金沢ボールで始まった試合は、序盤から日大高が積極的に攻撃を仕掛け、主導権を奪いにかかる。中央からFW10秋山誠二が巧みな個人技で市立金沢の両サイドを中へ引き込むと空いたスペースにボールを供給、 MF8吉崎颯人とMF11菅沼修翔のスピードを活かし市立金沢ゴールに迫る。6分には左サイドの菅沼がドリブル突破からPAに侵入し倒されるがノーホイッスル。直後の8分には、右サイドの吉崎がカットインからシュートを放つが、ここは市立金沢のGK山西輝の好セーブに遭いゴールを割ることができない。その後も13分にDF6鈴木琉人がミドルシュートを放つがボールはクロスバーの上。さらに18分にはDFラインの裏に抜け出した秋山がGKとの1対1のビックチャンスを作るが、ここも山西が身体を張りゴールを死守する。 圧倒的に攻めながら得点を奪えない日大高だったが、クーリングブレイク明けの28分、ようやく相手ゴールをこじ開ける。「その前に1本外していたので絶対に決める気持ちで蹴りました」(秋山)。FW9古田裕斗からDFの裏に抜け出した秋山がパスを受けると、これをゴールに流し込み先制。前半を1点リードで折り返す。 エンドが変わった後半、市立金沢は前半にスペースを献上した両サイドを塞ぐと徐々に攻撃の形を形成。58分にはPA手前でボールを受けたMF11後藤太一が、ゴール前に走り込んだ途中出場のMF18村山温夢にラストパス。これを村山がキッチリと合わせるが、日大高のGK1加藤樹吹の好セーブに遭い同点ならず。直後の60分には、CKの流れからこぼれたボールがミドルシュートに繋がるがクロスバーに跳ね返され絶好のチャンスを逸してしまう。さらに64分にはゴール前の混戦からこぼれたルーズボールを途中出場のMF17佐別当雄斗が左足を振り抜くもボールは無常にもゴール左に外れてしまう。 結局、追加点は奪えなかったものの日大高が格上の貫禄を魅せ、ウノゼロ勝利で3回戦進出を決めた。 試合後、日大高・山内大輔監督は「選手権なので苦しい試合になるとは思いましたが、この子たちが上手くいかないことも想定内としてやってこれたことは、この子たちの成長かなと思います」と選手の成長を喜んだ。次戦に向けては「ここ数年破れなかったベスト8の壁を越えるために一戦一戦チャレンジしていきたいです。」と意気込みを語った。 キャプテンのMF7岩澤遥輝は「前半は自分たちの時間が続いていてゴールまで結びつけることができました。後半は少し苦しくなりましたが、しっかり最後まで粘り強く守り抜けました」と試合を振り返った。そして「自分たちの目標のベスト4、もちろんそれ以上をめざして取り組んでいますので、ひとつひとつ丁寧に課題に向き合っていきたいと思います」と意気込みを語った。決勝ゴールの秋山は「前半は悪くなかったですが、2点目が取れず後半が苦しくなったのでそこが反省点です。もっと自分はできると思うので今日は反省の多い試合でした。1ヶ月あるのでしっかり改善してリーグ戦も勝ち切って次に繋げたいです。自分たちの目標はベスト4なのでそこに辿りつけるように…」と、自分に言い聞かせるようにしっかりと噛み締めながら話した。 (文・写真=西山和広)