渋野日向子の最新セッティング 1Wシャフトに若干の“硬さ”の味付け
◇女子メジャー第4戦◇アムンディ エビアン選手権 事前(10日)◇エビアンリゾートGC)◇6523yd(パー71) 【画像】雷雨が心配? 「エビアン選手権」のお天気は メジャー第4戦を控える渋野日向子の最新クラブセッティングをチェック。調子を取り戻すきっかけとなった6月「全米女子オープン」での大幅なシャフトチェンジから、その14本に大きな変更点はなかった。 今シーズンの渋野日向子は、シャフトの話を抜きには語れないだろう。何せ、2度にわたってシャフトをガラッと替えている。ことし2月下旬「ホンダLPGA」で、関係者の間に衝撃が走ったのは記憶に新しい。プロデビュー以来、フジクラ一辺倒だったシャフトが縞々柄になっていたからだ。昨年までの藤倉コンポジット「ベンタスTRブルー」(5S)から、グラファイトデザインの「ツアーAD CQ」(5S)に(ヘッドはピン「G430 LST」継続)。さらに、アイアンも藤倉コンポジット「TRAVIL」(85S)から、トゥルーテンパー「スチールファイバー」(i95cw R)へ変更していた(ヘッドはピン「i230」継続)。 シード復帰を目指し、理想とするドローボールを求めての試行錯誤だった。「もちろん不安もいっぱいですけど、試合でやっていかないとできないので。結果を求めることも大事ですけど、どれだけ我慢強くやりきれるか。やるべきことをちゃんとやって、1年間終わった後に『よく頑張れた』と思えるようにできたら」と、当時シャフトの変更理由を語っていた。 それまで使ってきた「ベンタスTRブルー」は中元調子で手元側にしなりを感じるタイプ。一方で「CQ」はグラファイトの中で最も先端が走る先調子で、手元は硬い。明らかに性能が真逆なシャフトにトライしたのは、よほどの決意だったのだろう。 しかし、大幅なシャフト変更は上手くいかず、5月の「みずほ・アメリカズオープン」までの9試合で6試合予選落ち。最高位は「シェブロン選手権」の50位だった。 そして渋野は、全米女子オープン直前に再び大幅なシャフト変更に踏み切った。今度はドライバーを藤倉コンポジット「スピーダーNXグリーン」(5SR)に(ヘッド継続)。アイアンを同社「MCI」(80R)に替えた(ヘッド継続)。スピーダーNXグリーンは中元調子で、これまで使ってきたシャフトの性能に近い。MCIは過去に長年使っていたモデルで、変更というよりは元に戻した形だ。