福田正博“同い年のカズ”に「嫉妬もあった」三浦知良のすごさを語る
プロゴルファーの丸山茂樹がパーソナリティをつとめるTOKYO FMのラジオ番組「ACN presents 丸山茂樹 MOVING SATURDAY」(毎週土曜 7:00~7:25)。10月26日(土)の放送は、元サッカー日本代表の福田正博(ふくだ・まさひろ)さんをゲストに迎え、お届けしました。
◆日本サッカー界のレジェンドの1人
丸山:福田さんといえば、日本サッカー界のレジェンド、Jリーグ初の日本人得点王、“ミスター・レッズ”“大将”とリスペクトされ、引退試合の観客動員数記録が伝説になっていると。 福田:一応5万人以上入っているんですけど、(所属クラブが)浦和レッズ(浦和レッドダイヤモンズ)だったので埼玉スタジアム(埼玉スタジアム2002)が使えたのと、ずっと浦和一筋できたのでサポーターがたくさん来てくれて。まだ抜かれていないんですよ。 丸山:へぇ~! 特に浦和レッズと鹿島アントラーズのサポーターはすごいですよね。 福田:そうですね。基本的に赤いユニフォームはみんな熱いんですよ。 丸山:ハハハハハ! 福田:赤いチームと青いチームというのは、世界的にも強かったりもしますし、やっぱり代表的なクラブが多いんですけど、特に鹿島はJリーグの初年度からずっと強かったし、浦和はあんまり強くなかったので、そういう思いもあって、浦和のサポーターはすごくライバル視しているんじゃないですかね。 丸山:なるほど。そんな福田さんですが、引退されてからは試合の解説などで活躍されていますけど、僕らは引退という言葉が全くないので。永遠と黙っているだけなんですけど(苦笑)。 福田:はい。 丸山:「丸ちゃん、最近どうしてるの?」「いや、ちょっといろいろありまして……」みたいな感じになっちゃっているんですけど、やっぱり(現役引退を自分で)決められるっていうのは、いいですよね。 福田:ゴルファーの方から「引退があるの、いいよね」ってよく言われるんですよ。その意味がちょっとわからないところもあるんですけど、たぶん今みたいに言われると、結構区切りがつかないですよね。 丸山:そうなんですよ。ずっと言われ続けるんですよ。 福田:そうですよね、ずっと現役ですもんね。「今、何やっているの?」って言われますよね。僕らの場合は、現役をやめてひと区切りするという意味では、新たな人生としてスタートが切りやすいと思います。 丸山:そのほうがいいのかな? だけど“引退”っていちいち言いたくないなみたいな。(引退したとしても競技を)どうせやっていけるわけで、コンペとかにも呼ばれちゃうわけですから、これって引退なのか、副業なのかよくわからないじゃないですか。 福田:でも、僕らからすると、引退がないのがいいなというふうにも思うんですよ。やっぱり、ないものねだりのところもあるから。 丸山:まあ、お互いにそうですよね。 福田:ただ、今おっしゃられた通り、やっぱり引退という形でプレーヤーとしての区切りをつけて、新たなスタートを切るというような自分のなかでけじめがつきやすいのもあるし、周りからもそうやって見られるから仕事がしやすくなるってこともあると思いますけどね。 丸山:ですよね。最近、年に1~2回出ているなんて、誰も気づかないわけですよ。出ても上位で争っているわけじゃないので。特にシニアはメディアにあんまり出ないじゃないですか。だからマニアなゴルフファンの層しか見ていないので、何となく気づかれないまま、今までずっときているわけですよ(苦笑)。 福田:でも、それを言われるのは嫌ですよね? 丸山:1回1回きちんと説明していかなくちゃいけないので……まあ、自分は引退するつもりはないんですけど、ケガで前線から退いてしまった時間が長かったので。ようやくこの2~3年、少し体が良くなってきたかなということで、シニアの試合にもちょっと出始めたんですよ。かといって、やっぱり休んじゃった時間も長いですから上手くいくわけじゃないので。だから、微妙なんですけど、ずっとやり続けなくちゃいけないなと思いながらも……。 福田:でも、スポーツの世界も勝負の世界もそんなに甘くないですもんね。 丸山:甘くないんですよ。やり続けている仲間たちと久しぶりに回るとめちゃくちゃ上手いんですよ。僕から見ると、うらやましいのもあるんですけど、いいなと思うんですよね。長年、ずっと現役で体の痛いところもカバーしながらできる範囲でやっていけているわけじゃないですか。 福田:はい。 丸山:見ていて、すごくいいなって。逆に言うと応援しますよね、仲間たちが頑張っている姿というのは。