〈パリ五輪スケボー〉「金メダルに恋した14歳」スケートボード女子ストリートで日本の吉沢恋が金、赤間凛音が銀のW受賞…ピースフルな決勝再び「ライバルはいない。なぜなら…」
7月28日、パリ五輪では大会3日目にスケートボード女子ストリートが行われ、日本代表の吉沢恋(ここ・14)が金メダル、赤間凛音(りず・15)が銀メダルを獲得した。 【画像】「13歳、真夏の大冒険」から「金メダルに恋した14歳」へ…ロス五輪は表彰台独占!? スケートボードに乗った小さな女の子
日本の女子中学生がまた金メダル
パリ五輪スケートボードの女子ストリートは東京五輪に続き、日本代表の勢いは止まらなかった。 東京五輪で初めて正式種目として採用された「スケートボード」。3年前の同大会は「13歳、真夏の大冒険」という実況とともに西矢椛の金メダルが話題となったが、今大会でも中山楓奈(ふうな・19)、吉沢、赤間の10代トリオが躍動した。 予選終了時点で1位吉沢、2位赤間、5位中山とそろって決勝に進出。決勝でも前半ラウンドを終えた時点で、1位吉沢、2位赤間、3位中山で終えるなど、表彰台独占の可能性があり、SNSでは興奮のポストが止まなかった。 〈まだ2本終わったとこだけど、スケボー女子ストリートの決勝が凄い事になっている〉 〈スケボー女子ストリート、まじで日本人表彰台独占の可能性が出てきてアツい〉 〈今日はスケボー女子 圧倒的に強い〉 〈スケボー女子ストリート決勝と同時間に柔道男子決勝で、どちらもメダルが手に届く所まで来てて見逃せない〉 最終的には吉沢が金、赤間が銀となり、日本勢が2大会連続で金メダル、そして複数のメダルを獲得する結果となったが、東京五輪でも見せたピースフルなスケートボード女子の戦いはパリでも健在だった。 決勝出場を果たした8人の選手が成功しても失敗しても互いの健闘をたたえ合う戦いぶりについて、優勝した吉沢は表彰式後のインタビューでこう答えている。 「世界中の人たちがひとつになってスポーツに向き合っていけるっていうところに楽しいなと感じたし、これからもいろんな人たちと滑って楽しくしていきたいなと思います」
「挑戦した人こそが人生の金メダリスト」
昨年の世界選手権・銀メダリストで今大会でも決勝進出を果たした、オーストラリア代表のクロエ・コベルも同じくリスペクト精神を忘れない。 「ライバルはいない。なぜならみんな友達だから…結果以上にこの場所に立てたことだけでクール」 こうした見ているだけで微笑ましくなる決勝にSNSでも称賛の声が続々。 〈オリンピックのスケボー女子の人気というか見てる方々がPEACEな感じで和んでい楽しいというポストをいっぱい見ると…下手だけどスケボーしてる身からしたら物凄く嬉しい感情が湧いてくる、、、〉 〈最後まで集中して、時には楽しんで競技を行なっているように見えた…やはりスポーツの本質は「楽しむこと」にあると思った…この本質を忘れずにしつつ頑張らなくては〉 また、優勝した吉沢を「金メダルに恋した14歳」と実況したフジテレビ・倉田大誠アナウンサーが、最後の試技で失敗して7位入賞に終わった中山に送ったエールも象徴的だった。 「挑戦した人こそが人生の金メダリスト」 その言葉通り出場者全員が自分との戦いに挑戦し、壁を越えようとした。熱戦続くパリ五輪に花を添えたスケートボード女子。8月6日には、パークの予選と決勝(日本時間7日深夜0時半)が行われる予定。パリ五輪を彩る天使たちの戦いは続く。 取材・文/集英社オンライン編集部
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