57歳現役・キングカズの金言も! 読書のプロが選ぶ「悩む部下にかけたい感動フレーズ3選」
三浦知良さんは1998年のフランスワールドカップ出場に大きな貢献をしたにも拘らず、最後の最後でメンバーから外れ、その後もワールドカップには一度も出場できませんでした。でも叶わなかった夢を原動力に、57歳となった今でも現役を貫いている。プロ生活は今年で39年です。そんな彼の言葉だからこそ説得力があると思います。 本の中では「舞台に出て喜ぶのもサッカー人生、悔しさを味わうのもサッカー人生。代表に選ばれなかったからと言ってそこで終わるわけではないし、ワールドカップにでればそこで終わるわけでもない」と書いていて、これもいい言葉だなと思います。「一度沈んだとしてもまた這い上がればいい」、それをまさに体現している三浦知良さんの言葉だからこそ励みになるはずです。
③ 『君はなぜ働くのか』(フォレスト出版)
名フレーズ:「桜も米も、時期が来たら勝手に実がなるんだよ。人生もそれと同じで、やるべきことをちゃんとやっていれば、必ず機が熟すときが来る」 本のあらすじ 実業家・永松茂久さんによる師匠と若者の対話形式、小説仕立ての自己啓発書。人間関係をテーマにした「 君は誰と生きるか」に続くシリーズ第2弾。人生における大きなテーマ「働くこと」について、仕事に対する向き合い方について、本当の意味をあらためて考える。自分にとって、本当に大切なことに気づく本。 永松さんは『人は話し方が9割』の著書がミリオンセラーになった、誰もが知る実業家です。この本は師匠と若者の対話形式ですが、帯にある『やりたいことがわからない?良かったじゃないか』が師匠の考え方。やりたいことが見つからない、というのはダメではないのですね。 「桜も米も、時期が来たら勝手に実がなるんだよ。人生もそれと同じで、やるべきことをちゃんとやっていれば、必ず機が熟すときが来る」とは、最後に若者に伝えておきたいことの一つとして師匠が言ったフレーズです。 目の前のことを適当にやって遠くの夢を描いていても意味がない、とにかく今目の前の仕事に向き合って全力でやればその後は自ずと道は開かれるということを伝えています。
仕事にやりがいが見出せない、やりたいことがわからない、夢がない、と悩んでいる人に読んでもらいたいです。とにかく目の前のこと、やるべきことをやっていたら必ず形になると思えるし、仕事で悩む前に自分はやるべきことをちゃんとやっているだろうか、と問いかけるきっかけにもなるはずです。 人それぞれ輝ける場所も違うとは思いますが、まずは目の前にきたボールをキャッチして全力で返すことで道が開けることもあるかと思います。 ◇ 生きている時間の大半を費やす仕事は人生のテーマのひとつ。悩む部下にかける言葉が見つからないときは、これらの本からヒントを探してみては? 池田裕美=取材・文
OCEANS編集部