57歳現役・キングカズの金言も! 読書のプロが選ぶ「悩む部下にかけたい感動フレーズ3選」
新しい仕事に就いて、才能がない、向いていないと思っている人も諦めるほど努力をしているのかと、自分の仕事に対する姿勢を顧みるきっかけになるんじゃないかと思います。読めばきっと、この主人公のように、まず自分にできることをコツコツ積み重ねてやろうと思えてくるのではないでしょうか。 紹介した台詞のあとに、「才能とは人と比べてずば抜けて何かができるのではなくて、物凄く好きだという気持ちなのではないか」ということが書かれていて、本当にそうかもしれないと思いました。これを読んで、私には読書の才能はあるのかな? と自分に問いかけました。
② 『カズのまま死にたい』(新潮社)
名フレーズ:「成功し続けるようにみえる人も、実は浮き沈みをしているものなんだ。必ず訪れる波の底で、どれだけ踏ん張れるか。(中略)人生は、何回成功するかじゃない。何回はい上がれるかだ」 本のあらすじ 日本経済新聞朝刊で掲載している三浦知良さんのロングランのコラム連載『サッカー人として』をまとめた書籍。時期的には2014年3月~2019年12月の6年間のもの。本書は同シリーズとして3冊目、コラム連載は現在進行中。サッカーにまつわるトピックを軸に、その時々で感じたことや考えたことが綴られている。キング・カズの、終わりなき前進の軌跡。 これは日経新聞の連載ということもあって、スポーツに限らず、何かしら仕事にも通じるような考え方や心構えも書かれており、もちろん一般の社会人が読んでも大変参考になる一冊です。 1回分のコラムが書籍の見開き2ページ分なので、ボリューム的にも読みやすくて、隙間時間にも気軽に読むことができます。 「成功し続けるようにみえる人も、実は浮き沈みをしているものなんだ。必ず訪れる波の底で、どれだけ踏ん張れるか。(中略)人生は、何回成功するかじゃない。何回はい上がれるかだ」という台詞は、「何回、はい上がれるか」というコラムの締めに登場します。 頂点を極める人には孤独がある、とほかの一流プレイヤーの名を挙げつつ、「最後は自分が自分の味方」「自分自身を信じ切れるかだ」というカズさん自身のスタンスを感じる文章です。 仕事に落ち込む人に向けて、「誰でも浮き沈みはある、何回這い上がれるかが大事だよ」と言えたらいいなとこの台詞を選びました。このフレーズは経験値のある人なら誰でも言えるのかもしれないけれど、言葉って何を言うかよりも、誰が言うかによって重みや影響力って変わってくると思うのです。