都知事選3候補の「少子化」公約 無痛分娩、格差解消、過密の調整…期待できるのは? 「防災」もチェック【#みんなのギモン】
■無痛分娩をめぐる専門家の指摘
山崎アナウンサー 「一方で、無痛分娩をめぐっては専門家から指摘が上がっています。無痛分娩を専門に行う東京マザーズクリニックの林聡医師は、『お産を担当する医師の他に、麻酔の管理をする医師が必要になり、普通分娩よりマンパワーがかかる』と言います」 「神奈川県立保健福祉大学の田辺けい子准教授は『負担費用を軽くしても、対応できる病院や医師が不足しているため、受け皿としての病院側の体制を整えることがまず必要だ』と話しています」 河出奈都美アナウンサー 「助成金が出るとはいえ、そもそも普通分娩でも60万円ほどかかるというのが、私にとっては驚きでした。経済的にも身体的にも妊婦さんの負担が軽くなるのであればいいですし、医療体制も整えていってほしいなと思います」
■「格差解消」や「人口過密の調整」
山崎アナウンサー 「女性のためを思って、ということもあるかもしれませんが、まず受け皿である現場の負担も考えなければいけませんからね。続いて蓮舫氏は、少子化の背景は若者の貧困化だとしています」 「実際に18~34歳の独身の男女を対象にした国立社会保障・人口問題研究所の第16回出生動向基本調査(2021年)で、1年以内に結婚する場合のハードルは何か尋ねたところ、男性の47.5%、女性の43%が結婚資金でした。金銭面が壁になっているという回答です」 「こうした中、蓮舫氏は公約として若者の所得を増やすことなどを訴えています。そのために、正規雇用と非正規雇用の格差解消に取り組むとしています」 「石丸氏が訴える人口の過密状態の調整とは、例えば都市部に若い女性が集中しているなど、年齢層の偏りが婚姻数の減少につながっているとして、少子化対策として東京の人口集中の状態を修正・調整する必要があるという主張です」 「そのためには都だけでなく、他の自治体と協力して各地域の魅力を高める投資を行っていくべきだと話しています」
■田母神氏は「減税」や「備蓄」を訴え
山崎アナウンサー 「また元航空幕僚長の田母神俊雄氏(75)は、少子化対策として若者中心に都民税の減税を、防災対策として水・食料の1週間分の備蓄を、公約の中で訴えています」