都知事選3候補の「少子化」公約 無痛分娩、格差解消、過密の調整…期待できるのは? 「防災」もチェック【#みんなのギモン】
■防災どうする? 主要3候補の公約
山崎アナウンサー 「都知事を目指す3人の公約を見ていきます。現職の小池氏が掲げるのは、木造住宅密集地域の解消促進、マンション防災の強化などです」 「マンション防災というのは、自宅が耐震化されたマンションで地震の被害が少ない場合は自宅での避難をしてほしいと、都が進めている防災対策です」 「蓮舫氏は都の良い対策を引き継ぐとしつつ、避難所で使う個室テントの備蓄や安心トイレトレーラーの導入など、ソフト面の充実を訴えています。石丸氏は、燃えにくい種類の木を植える防火樹林帯の整備や、財政調整基金の積み立てなどを掲げています」 鈴江奈々アナウンサー 「いろんな対策が求められていると思いますし、避難者300万人という話もありました。その中には日中、通勤通学などで東京を訪れる方も多くいます」 「そういった方たちが帰宅できなくなる、帰宅困難者は含まれていません。そういった方々が一時滞在する施設すらもまだ足りていないので、本当に課題山積ですよね」
■「1」を切った東京の合計特殊出生率
山崎アナウンサー 「東日本大震災の時、東京都にも大きな揺れが来て、帰宅の足を奪われた方が路上で座り込んでしまったということもありました。避難者とは別で帰宅困難者の問題も山積しています」 「そしてもう1つのポイントが、少子化です。女性1人が生涯に産む子どもの数を表す合計特殊出生率。2023年、全国では1.20と過去最低となりましたが、東京においては0.99と都道府県として初めて1を下回りました」
■主要3候補の少子化対策は?
山崎アナウンサー 「候補者3人は、この課題に対してどのような公約を掲げたのか。複数ある中で、私たちが注目したものを見ていきます。小池氏は無痛分娩(ぶんべん)費用への助成制度など、現在の都の政策をさらに拡充するとしています」 「蓮舫氏は、正規・非正規雇用の格差解消などを打ち出しています。石丸氏は、人口の過密状態の調整を訴えています」
■公約に「無痛分娩への助成」ナゼ?
山崎アナウンサー 「小池氏が打ち出している無痛分娩の助成について。無痛分娩は麻酔で陣痛などの痛みを軽減するもので、厚生労働省によると、普通分娩だと東京都では平均で60万5261円(2022年度)の費用がかかりますが、無痛分娩だとプラス10~20万円ほどかかります」 「小池氏は、体への負担が少ないとされる無痛分娩が広がれば少子化対策につながると考え、費用に対して助成を出すとしています」 森アナウンサー 「現在も出産育児一時金という形で50万円が支給されていますが、それにプラスでということですか?」 山崎アナウンサー 「助成される金額がどうなっていくかは現時点では分かっていません。具体的な金額は示されていません。また無痛分娩には、麻酔による副作用のリスクなどデメリットも指摘されています」